営業学[7-4]
個人の勝利が目的か?団体の勝利が目的か?
現実的には、すべての機能を補完できる営業マンが少ないため、広告代理店のように、営業支援部門を社内に置く企業もありますし、
社外スタッフの力を借りる企業(というより営業個人)もあります。
いずれにせよ、営業マン一人に何もかも任せ切りになりがちな営業活動を機能ごとに紐解くと、
これまで当たり前だった「営業マン一人に顧客を任せる」のは、難易度が高いことが分かります。
セールスは得意でも、フォローが苦手といった具合に、営業機能(営業学[7-4]参照)を全て遂行できる営業マンは実は少なく、
会社全体としての組織的な売上高より、個人的な売上高が優先されがちになり、
体系化された営業の知識よりも、適性と才能と勘と経験と精神論という個人技が営業成績へ直結することになります。
よくありがちな営業部門のように「ご存じの通り」で、団体戦ではありませんから、戦略など、あって無きが如し。
確かに、適性と才能と勘と経験と精神論で戦う営業マンや、優秀な営業マンは、個人戦でも勝てます=顧客を増やせます。
しかし、それ以外の営業マンや、社長お一人の会社の場合、個人戦は過負荷になりますので、営業機能を、
・社内・社外を問わず(社内なら人件費、社外なら外注費)
・機能別に分担して(個々の得意分野に特化)
・組織的に展開(人材ごとを強みを活かして連携)
したほうが、会社と個人の相互補完的、且つ、効率的であることは間違いないようです。