チャンピオンズミーティング考察・編成について

 結論から言えば
・「逃げを仕上げられる」「賢さを盛れる」なら逃げ2を基本として考える
・「逃げを仕上げられない」「賢さを盛れない」なら逃げ0を基本として考える

 となります。

 理由は2つ。
 1つは逃げを機能させるため。
 もう1つは賢さを機能させるためです。

 1つ目について。
 ウマ娘においてレース展開を支配するのは逃げの数です。逃げが2以上であれば馬群が伸び、2未満であれば馬群は縮まります。逃げ2未満だと逃げの勝ち筋が潰れるため、逃げ1で編成した結果、相手に逃げがおらず、せっかくの強い逃げが何の仕事もしなかったという事態は避けたいところです。

 2つ目について。
 逃げが競り合ってペースを上げる時、先行以下がそのペースについていくかは賢さに依存します。賢いウマ娘は先頭との距離が開きすぎるとペースを上げて調整しますが、賢くないウマ娘はずるずると距離を離されてしまうわけです。
 つまり、逃げ2を出して縦長展開に持ちこむ時、先行以下のウマ娘は賢さの差によって勝負が決まりやすくなります。
 逃げ2未満でも賢さによって前に出やすくなるという点は変わりませんが、この時は馬群が伸びていないため、前に出すぎたウマ娘が位置を下げようとする、いわゆる「逆噴射」が起きやすく、自分のウマ娘は賢さが高いから逆噴射して位置どりを悪化させ、相手のウマ娘は賢さが低いから位置どりがよい、という現象が起きやすくなります。
 賢さ1200と賢さ400では育成難易度に天と地の差があります。しかし、逃げ2未満のレース展開においては、賢さ1200の追込を仕上げた「から」賢さ400の追込に負けるという、納得しがたいレースが起きやすくなります。逆に、逃げ2以上にすれば賢さ1200の追込は賢さ400の追込に対して有利な位置どりをしやすくなります。

 まとめると、逃げ2以上だと逃げに勝ち目があるのみならず、賢さの差を活かせる。
 逆に、逃げ2未満だと逃げに勝ち目がなくなり、賢さの差も反映されにくい。
 そのため、強いウマ娘を育てられるなら逃げ2が安定するし、格上を想定するなら逃げ0のほうがワンチャンスが生まれやすくなります。

 もちろん、これらはあくまで傾向にすぎません。
 逃げ2を出したら必ず逆噴射しないわけではないし、逃げ0だから必ず格上が逆噴射するわけではありません。また所詮は安定する編成でしかなく、最も強い編成ではないため、互角の対面を引いた時には不利になることもありえます。
 それでも、少しでも勝率を高めるためには、こうして「安定させる」手段を考えることが大事ではないかと、僕は思います。

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