老後の年金は何歳からもらえる?年金受給の対象年齢についてFPが徹底解説!

何かとニュースでも話題の「年金」。

一口に「年金」といっても様々な年金があります。

・老後に受け取る「老齢年金」
・障害を負ってしまった場合に受け取る「障害年金」
・死亡時に遺族に払われる「遺族年金」

今回は一番身近な「老齢年金」特に「受給開始年齢」について見ていきたいと思います。

この記事を読むことによって「何歳から老齢年金が受け取れるのか」がわかる様になります。

わかり易くお伝えしていきますので最後までお付き合い下さい。

そもそも老齢年金とは?


「老齢年金」とは所定の年齢に達することにより受け取ることができる年金のことです。

現役引退後の老後の生活を支える上で欠かせない年金ですね。

日々生活をしていく中で耳にする「年金」のほとんどがこの「老齢年金」を指していることが多いと思います。

この老齢年金にも大きく分けて2つの種類があります。

・老齢基礎年金

国民年金に加入している人が所定の年齢に達した時に受け取ることができる年金です。

20歳以上の方は基本的にこの年金に加入しております。

保険料(収める金額)は基本的に加入者全員一律です。

自営業者の方は自身で国民年金を払われているかと思いますが、会社員の方も後述する厚生年金と同時にこの国民年金にも加入しています。

老齢年金の基礎部分となる年金を受け取ることができます。

受給金額は年額約78万円です。

・老齢厚生年金

厚生年金に加入し、所定の条件を満たした方が受け取ることができる年金です。

簡単に言うと会社員や公務員の方が受け取ることができる老齢年金です。

保険料は収入によって変わります。

老齢基礎年金に上乗せして受け取ることができますので「2階部分」と言われたりもします。

受給金額はお勤め時の収入や期間によって変わります。

「自営業よりも会社員の方が安定している」と言われる所以には、老後の年金がより多くもらえるという点も大きく影響していそうですね。

老後の年金は何歳からもらえる?


それではこれまで見てきた「老齢年金」。

これはいったい何歳になったらもらえるのでしょうか。

こちらもそれぞれの年金によって違いがあります。

まずは老齢基礎年金。

原則65歳から受け取ることが可能となります。

ただ本人の希望によっては60歳から65歳になるまでの間に受け取る「繰り上げ受給」や、66歳以降に繰り下げて受給を始める「繰り下げ受給」という制度もあります。

「繰り上げ受給」をすると繰り上げた月数に応じて受け取れる年金が減額されますし、逆に「繰り下げ受給」をすると繰り下げた月数に応じて増額された年金を受け取ることができます。

早めに受け取るのだから減らされる。

遅く受け取るのだからその分増額されると考えればわかり易いですね。

いずれにしても基本的に65歳から受け取れると考えておけば間違いありません。

繰り下げ受給については以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。


それでは老齢厚生年金は何歳から受け取れるのかというと、生年月日と性別によって違いが出てきます。

65歳から受け取る事になるのは

・昭和36年(1961年)4月2日以降生まれの男性
・昭和41年(1966年)4月2日以降生まれの女性

です。

この記事をご覧いただいている多くの方はこちらに該当するかと思います。

これ以前で

・昭和16年(1941年)4月2日以降生まれの男性
・昭和21年(1946年)4月2日以降生まれの女性

については60歳から段階的に受け取れる年齢が引き上げられています。

今まさに年金受け取り開始前後の方の生年月日別に見ると、

・昭和28年(1953年)4月2日〜昭和30年(1955年)4月1日生まれの男性
・昭和33年(1958年)4月2日〜昭和35年(1960年)4月1日生まれの女性
→61歳から受け取り開始。

・昭和30年(1955年)4月2日〜昭和32年(1957年)4月1日生まれの男性
・昭和35年(1960年)4月2日〜昭和37年(1962年)4月1日生まれの女性
→62歳から受け取り開始。

・昭和32年(1957年)4月2日〜昭和34年(1959年)4月1日生まれの男性
・昭和37年(1962年)4月2日〜昭和39年(1964年)4月1日生まれの女性
→63歳から受け取り開始。

・昭和34年(1959年)4月2日〜昭和36年(1961年)4月1日生まれの男性
・昭和39年(1964年)4月2日〜昭和41年(1966年)4月1日生まれの女性
→64歳から受け取り開始 

という形になっています。

厳密に言うと65歳までに受け取ることができる年金は「報酬比例部分」のみとなっていて、65歳から本来の老齢厚生年金を受け取ることができます。

「報酬比例部分」とはお勤め時の収入やその期間によって受け取れる金額が決まる部分です。

65歳以降は老齢基礎年金の受け取りも始まりますので、受け取れる金額は上がります。

また、年金を受け取るまでの生活費が足りなくなった場合は、銀行などからお金借りる方法を試してみるのもいいかもしれません。

まとめ


以上、これまで老齢年金の受け取り開始年齢について見てきました。

読者のみなさんが何歳から年金を受け取れるのか確認いただけたことと思います。

この記事をご覧いただいているほとんどの方が65歳からの受け取りになると思います。

まだまだ受け取り開始まで先が長い方も多いと思いますが、これはあくまでも今現在の情報です。

老後の生活を営む上で欠かせない老齢年金。

今回の記事では受け取り開始年齢に焦点を当てて解説させていただきましたが、読者の皆様がより年金に興味を持ち、より年金の事を知っていこうと思えるようなきっかけとなれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?