見出し画像

アメリカユースサッカー、その3(ユース - ディベロップメント)

こんにちは、今日はあまりサッカーには関係ないのですが、息子(13歳)が9歳から続けているレスリングについて、、、

アメリカでは(というかおそらく日本でも)各スポーツの敷居が低く、全くの未経験でもいろいろなスポーツに顔を出せます。

うちの息子も例にもれず、6歳からサッカーをはじめ、その間バスケットボールやレスリング、そしてタンブリングやブレイクダンス、陸上なども時間が許す限り参加してきました。

その中でも、強い下半身、ボディバランスをと思い始め、未だに続けているレスリング。

シーズンが秋口から春先までとちょうど住んでいるところが雪が降り、冬の間はフットサルとインドアサッカーに代わるので、余る時間をレスリングに、、、

もともとアグレッシブな性格ではないので、その辺がインプルーブされるかな、と思いましたが、中々すでに形成された性格は、まあ変わりませんね(汗) 

まわりはのユースレスラーたちもアメフト、バスケットボール、ベースボール、バレーボールなど他の競技の一線で活躍している7年生から9年生たち。

彼らも同じように全身または体幹を鍛え、1対1の闘争心を養うために続けているそうです。

中にはもちろんレスリング一本でやっている子たちもたくさんいます。州代表レベルもたくさん。

素人はただの取っ組み合いに持って行ってしまいますが、うまい子には一瞬でピンを取られてしまいます。

特に11月から1月まではグレコローマンスタイル、毎週のようにtournamentがあり、どっぷりレスリング漬けの生活。そして2月から4月までは、フリースタイルルールに代わります。

個人競技ですが、クラブ選抜に選ばれると団体戦でチームワーク感も盛り上がります。ユースサッカーでは、サイドライン際でペアレンツ(親)が大声でサイドコーチングすることは好まれませんが、レスリングに関してはコーチも親も一緒になって選手をCheerします。

幸い、すばらしいコーチにも恵まれています。とにかくネガティブでない。毎週週三回、夜7時から9時まで、みっちりテクニックから稽古?をやって最後のミーティングは、

1. Who learned something new today?
2. Who's got better than before you started today's practice?
3. Who helped your partner by giving him your max effort? 
4. Who had a fun today? 

と言ったような、ポジティブな問いかけ、もちろんほぼ全員自信をもって手を上げます。そしてコーチはこう続ける。

「こうしたハードワーキングは決して簡単ではない。でもこれを継続していくことが君たちのこれからの長い人生に必ず困難に立ち向かえる心身を作ってくれる。」などなどと、とても熱くカッコよく、ユースレスラーたちに語り掛ける。傍から見てて「うんうん」とひとりでうなずいてしまう。

中にはもちろん手を上げない子もいる(ひょうひょうと)。そういう場合はコーチもWHY?とその子も自信をもって「ここが思うようにいかなかった」などと堂々と納得いかない旨を説明します。

なにを言いたいかというと、ここだけのケースなのかもしれないけれど、ユースサッカーは特にプレーするディビジョンのレベルが上がれば上がるほどクラブやコーチも結果ばかりにフォーカスしがちになり、個人の成長、ディベロップメントに中々時間を割きにくくなる。

クラブやコーチも「ある程度でき上っている」プレーヤーを集めて、自分の元ではディベロップしない。他でうまくなってきた子供たちしか相手にしない傾向がある。

なので、ここに小さい時から一応サッカーが「うまい」部類に入って、そこのレベルでずっとプレーしてきてる子は、なかなか個人ディベロップメントを見てくれる機会にクラブの中では恵まれないので、個別にパーソナルトレーナーたるものを1時間50ドルくらい払って、個人トレーニングを積んでいる。

なにげに小学生くらいのうちは、トップ中のトップディビジョンではなく、3部ディビジョンくらいのレベルで多少目指す「上」があるレベルでやった方が、集められた未完成な伸びしろたっぷりなプレーヤーを見てコーチやクラブもよりディベロップメントに重要性を見出すように見える。まさにうちの長女(10歳)のケース(笑)。

とくにうちの子たちは、純日本人なので、体のサイズは白人、黒人のアメリカ人に比べると到底かなわない。なのでというわけでもないが、いまこの年齢でガチで張り合う時期ではない。

13歳の息子の州代表のグループは皆すでに170㎝超えがうじゃうじゃ。一方うちの子はいまだに150にも満たない。今はこつこつといろいろなスポーツでサッカーでは使わない筋肉、神経を刺激しながらバランスよくディベロップメントをしていきたいと思うここ数年です(笑)。

最後まで読んでいただきありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?