タナイスに内部寄生する繊毛虫（Kakui & Fujita 2024）

私が関わった論文の短い紹介．

”タナイスに内部寄生する繊毛虫”

Kakui & Fujita (2024) はタナイス目甲殻類から初めてApostomatiaというグループに属する寄生性繊毛虫を報告するものです．とはいってもDNAの塩基配列情報から存在を明らかにしたもので，どんな形をしているのかなどの詳細は不明です．18S rRNA遺伝子の配列情報から，同繊毛虫はFoettingeriidaeという科に属する種であることがわかりました．

18S rRNA遺伝子の塩基配列に基づく系統樹と寄生相手（宿主）のシモジチヂミタナイスの写真

Kakui K, Fujita Y (2024) Foettingeriidae (Ciliophora: Apostomatia) molecularly detected from Tanaidacea (Crustacea: Peracarida). Protistology 18: 240–243.

doi: 10.21685/1680-0826-2024-18-3-6