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凪屋佐音の作品

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主に創作系のテキストを収録します。
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#生きる

生きる。

生きるということその虚しさに苛まれたことがあった。
決して、怖くはないのだ。でも、

どんな個性的な人生を送っても
どんな幸せな思い出を築いても
どんな素敵な人間関係に恵まれても

最後「死」という大きな扉を開けば最後
全てを僕は失ってしまう。

死ぬということそれに救いを求めることもあった。
決して死にたい訳ではないのだ。でも、

どんなに誰かから嫌われても
どんな理不尽を目の当たりにしても

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「今年の桜は、ちょっと物憂げ。」

勝手に働く妄想はひとりぼっちの極みからか、はたまた立ち止まれぬ花見のせいか
桜は僕のことなどお構いなしに、すくとそこに在る

―――来年は、ワイワイみんなで君を観たいな。
物言わぬ桜へ勝手に願ってから、僕は誰もいない道へ一歩を踏み出した