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凪屋佐音の作品

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主に創作系のテキストを収録します。
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2020年3月の記事一覧

雑に見送って良かった。本人を前にして泣かずに済んだから。ひとり過ごすこの夜が、あいつの大切さを思い知らせるなんて何て皮肉なんだろうか。
わざわざ2本も記事を書いて、それで「見送る」という感情の難しさと決着をつけるつもりだったのだ、ついさっきまでは。一人を自覚する夜は、少し肌寒い。

生きる。

生きるということその虚しさに苛まれたことがあった。
決して、怖くはないのだ。でも、

どんな個性的な人生を送っても
どんな幸せな思い出を築いても
どんな素敵な人間関係に恵まれても

最後「死」という大きな扉を開けば最後
全てを僕は失ってしまう。

死ぬということそれに救いを求めることもあった。
決して死にたい訳ではないのだ。でも、

どんなに誰かから嫌われても
どんな理不尽を目の当たりにしても

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