ギャグ系セリフ集1 1人用
短いシチュエーションボイスが6つ入ってます。ぜんぶ、ふざけてます。恥ずかしがらずに思いっきりやってください。
「うさぴょん物語」「今日からお嬢さま!」「悪ふざけisイキオイ」「気高きお猫様」「俺はパーを出す」「邪気眼」
※ピカピカにも同じ台本を棚霧書生名義で投稿しています。中の人は同じなので安心してください。
「うさぴょん物語」
第一羽「うさぴょん、死す」
うーさぴょんぴょんぴょんぴょん!
それがしは愛くるしい白うさぎ、名をうさぴょんと申す。
む、あそこにいるのはライオン殿ではないか。はっ、険しい表情に逆立ったタテガミ……間違いない、ヤツは今、腹を空かせている!
草食系小動物の直感がそれがしに逃げろと訴えかけてくる。ヤツはまだこちらに気がついていないようだ。
ハッ、マヌケめ! それがしは今のうちに脱兎で逃げさせてもらう! うさぎだけに! いや、うさぎだからこそ!
やや!? あそこに見えるのはキツネ殿!?
ままままままずいぴょん!
ヤツは可愛らしい顔と小さめフォルムでキュートさを演出しているが、その実、れっきとした肉食動物!
捕まれば最後、頸動脈(けいどうみゃく)をキュッとやられてしまう!
ぴょんでもないことになった!
前門のライオンに、後門のキツネ、それがしの運命やいかに!? 次週へ続く!
トゥービーコンティニュオオオオオオォ!?
えっ、それがし、空をぴょんでる!?
ハッ、それがしのプリチーな体にくい込むこの鋭い爪は……タカ殿!?
うわっほほぉう終わったわぁ。もう、ぴょんとか語尾につける余裕もないわぁ。
それがし、ジッエンド。うさぴょん物語、これにて完ッ!!
「今日からお嬢さま!」
いっけなーいっ! 遅刻遅刻ゥ!
ヒョワッ、2トントラックだわッ~あっぶな〜い!!
キキキキーッ、ドン!(ここは読んでも読まなくてもいいよ)
ハッ、ここはどこ!?
アタシはだれってヤッダァ〜、アタシってば有名乙女小説「何様、俺様、王子様な彼ぴっぴに溺愛されて困ります!」の登場人物、悪役令嬢のワルイーナちゃんになってる〜!!
鏡で見る自分の顔面が可愛すぎてびっくりするンゴね~! 自分の顔だけどキスしてぇズラ!
んーまっ♡(キス音、ここはキスしてもしなくてもいいよ)
これからどうしよ〜、ふわふわ天然系美少女の主人公ヨイーコちゃんをいじめたりしたほうがいいんかな、役柄的に。
でもワイ、正直ヨイーコちゃん推しなんよね~。原作どおり階段から突き落とすとか可哀想すぎてムリポ!
てか、むしろヨイーコちゃんをチヤホヤしたい。あわよくば仲良くなって、ほっぺをモグモグしたい。グヘヘヘへ……!(邪悪に気持ち悪く)
そうと決まれば、お話は簡単。わたくしは、これから淑女。そして、ヨイーコの親友を目指すのですわ〜!!
オーホッホッホッホッ!(お嬢さま全開で)
「悪ふざけisイキオイ」
ニャ~ンニャンニャンニャニャ~ン。(上機嫌で)
ってイッタァ!? ファッーー!! なにごと!? (うるさめで)
なぜ拙者は叩かれたのでござるか!? 理解不能! 弁明を要求す!
ききききききっ……キモい!?
そんなっ、キモいだなんてっ、拙者も知ってるケドッ!
叩かなくたっていいじゃあないか!! 暴力ハンターイ! 博多のメンターイ! マダコはナンターイ!
イタイイタイイタイッ! ぶたないで! 変な扉が開きかけてるから! まだドエムにはなりたくない!
え、待って、ドン引きしないで。冗談、ダンダン、ダダンダンじゃないか!!
オワッ、友を足蹴にするなんて! テメェの血は何色だ!?
アーッ! 拙者を踏みつけながらダダンダンの歌を歌わないで! 怖いッ! 友が怖いよッ!!
タスケテ、アンパン○ーン!
それっいけっワーンパーンチ!!
ふははははははははは!! 反撃されないとでも思っていたのかね、坊や?
正義は勝つ。いつの日もな。(キメ声で)
「気高きお猫様」
我は気高き猫。名前はもうある。
我が名はルシフェルニア・ロードスタリオン・バッハールド三世。皆は親しみをこめてニャアちゃんと呼ぶ。
今晩のスペシャリテはホタテをペーストしたキャットフードである。
下僕の男が「ニャアちゃぉぅん、本日も素晴らしくかわゆいでございますねぇええ! 愛らしさ天元突破してるお猫様は人間よりも良いものを食べることは法律で決まってますから、今日も奮発しましたよぉ。おいしいごはん、いっぱいもぐもぐしてねぇ!」と言いながらスティック状のホタテが描かれたパッケージを開封していたので間違いない。
カリカリの上にかけられたホタテのペースト。まずは香りから楽しむのが紳士の嗜み(たしなみ)。……ニャ、ニャンという芳醇な香り。
「ほぅあ! ニャァちゃッ、かわよッ、くんかくんかからのお目々ガン開きで停止! よっ、待ってました!」
うるさい下僕は無視してテイスティングに移ろう。……ニャッ、ニャニャッ、ニャンという美味! ンングロロルルルッ……ハッ、我としたことが思わず喉がなってしまった。
「おいちーねぇ、おいちーよぉ。ニャアちゃん、それ、ちゅきちゅきだった? また献上するからねぇ〜」
ふむ、美味であった。下僕よ、いい働きをしたな。褒美に我をナデナデすることを許そうぞ。
「あらぁ〜、ニャアちゃんから来てくれるなんて、触っていいのかしらぁん。ドゥフフフフフ……! モフモフモフモフモフモフパーラダァイスッ!!」
……うわ、きも。それ以上我に触るでないわッ!
「いってぇ!! ……ひっ、ひっかき傷いっちょ、いただきましたァ!」
まったく……、下僕は我がなにをしても喜んでしまうから仕置きに困る。
上に立つものとして下僕のしつけはきちんとせねばならぬのだが、これがなかなか難しい。
「あーん、どこ行くのぉ、ニャアちゃ〜ん」
人間にはわからぬだろうが、これから我は食後の運動をし、クッションをふみふみする仕事があるのだ。気高き猫はやるべきことが山積みである。いやはや、ノブレス・オブリージュとはいえ我もときには気ままに振る舞いたいものだ。
「俺はパーを出す」
いいか、俺はパーを出す。
もう一度言うぞ、俺はパーを、出す。
お前は人差し指と中指を立てて、チョキを、そうチョキさせ出せば俺に勝てるわけだ!
心の準備はできたか?
いくぞ!
ジャァン、ケェン、ポォオオオオン!!
ふぁあああああああああああ!!!
くっ……本当に馬鹿正直にチョキを出す人間がいたとはな……。俺の負けだ。
人を信じる清い心……俺はそれを忘れちまっていた。まったく……お前には敵わねえ、完敗だよ。
約束通り、残っていたクッキー、その最後の一枚はお前のものだ。
大切にッ、大切に味わって食えよ!!
「邪気眼」
(言わずともわかるな?/このお題は選ばれし者にしか読めぬ/貴殿の闇の力を解き放つのだ!)
クッ……それ以上、俺に近づくな!
ケガしたくなかったら、俺が力を制御できているうちに……可能なかぎり遠くへ逃げろ!
早くしろッ! もう長くはもたねえ!!
ぐああああ!! 右腕が焼けるように熱いッ!?
ハハッ、莫大(ばくだい)な闇の力にひ弱な人間の体じゃ、これ以上は耐えきれねえってわけか……
チッ……あいつらはもう行ったか? 俺の真の姿をクラスメイトにさらすわけにはいかねえからな……
こんなことになるとは……まあ、まだ俺の想定内ではあるが……
ふぅ……やりますか!
我、深遠なる暗黒の落とし子、嘆きと悲鳴、高慢と偏見が大釜の底でひねもすあざ笑っている、黒き羊をかぶったうら若き少女が叫んだ、リッボーン! キング・ダークインフェルノ!!
……この姿になるのは久しぶりだな。ああ、力がみなぎってくる。
さぁて、学校のやつらに俺の正体がバレる前に、俺を陥れようとしたやつらを地獄に叩き落としにいくとするか!
終わり
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