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ボウズ、いるか??
小学校四年生の息子です。
ボクは、生まれてから一年半くらい、
ばあばの住んでいる団地で一緒に暮らしていました
お花見、なつまつり、すいかわり、運動会、もちつき…
団地の自治会でイベントがたくさんありました
おじいちゃんとおばあちゃんばかりが住んでいる団地で
赤ちゃんのボクはみんなに可愛がってもらっていました
★
団地裏にあるドラッグストアの姉さん
コンビニやファミレスの店員さん
中でもばあばと同じ棟に住んでいる「はるおちゃん」というオジさんは
いつも
「おい!ボウズ、いるかー?」
と
大声で部屋の外から呼びかけて
とても可愛がってくれました
「はるおちゃん」に呼ばれて
小さいボクが窓から顔を出すと
飴ちゃんやお菓子をくれました
★
あれから 何年も経ちました
ボクはばあばの団地から遠い田舎へ引っ越しました
「はるおちゃん」は最愛のお母さんが亡くなって
少しボケてしまったそうです
色んなことを忘れてしまっていると
ばあばから聞きました
★
それでも相変わらず
ばあばのところに
「ボウズ、いるかー?」とやってくるそうです
★
はるおちゃん「ボウズ、いるかー?」
ばあば「遠いところに引っ越しちゃったのよ」
★
昨日は
そんな会話が繰り返された後
アイスを買ってもってきたそうです
「ボウズ、アイスが好きだったよな」
★
はるおちゃん、ボクがアイスが大好きなことを
覚えてくれていて、ありがとう。
ボクは「はるおちゃん」のこと
ちょっと怖いけどやさしいオジさんだってこと
よく覚えているよ。
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