カープの呪い
ぼくは広島県福山市に住んでいます。
広島県に住んでると、必ず付きまとってくるものがあります。
それは『広島東洋カープ』というもの。
広島県民は、この広島東洋カープが大好きなんです。
広島に住んでない方は、ぜひ広島に来た時に「最近の広島はどうですか?」と聞いてみてもらいたいです。
タクシーの運ちゃんでもいいし、食堂のおばちゃんでも誰でもいいです。
すると、100%「最近は調子がいいね!この間もさ〜」と、カープの話をしてくれます。
県民の頭の中は、広島=カープという図式が勝手に構築されてるんです。
ぼくは正直言って、カープに興味はありません。
とか言っちゃうと、県民からは非国民呼ばわりされて、県外の人からは「今カープカープ言わずにいつ言うんだ?」と揶揄されるんですが、そんなことはお構いなしです。
けど、カープに興味はないと言っても、カープを応援している人々の姿をみるのは好きです。
一丸となって応援してる姿は、なんか見ててホッコリするものもあります。
ですが、実は広島に住んでるとわかるんですが、カープ人気によって生まれている弊害もあるんです。
なんとビックリなことに、カープの話にヒートアップしてしまって仕事をしなくなるんです。
昨日の試合があーだこーだ。
チケットを取れた取れないとあーだこーだ。
あのお店がカープグッズを出しただのどーの。
私がどれだけのファンっぷりかどーか。
まあ、いいんですよ。
でもね、その話が盛り上がりすぎて、仕事を全くしなくなることもあるんです。
で、仕事をバリバリしたい時に、あんまりカープに興味がない人がカープの話に巻き込まれる時のイライラ感。
これ、マジハンパないんすよ。
広島県民だったら全員カープ好きと思うなよ!とガチでキレそうになるくらいです。
カープが好きなのは結構です。
カープの話になると火がついてしまうのも結構です。
ですが、場所をわきまえようぜってのを、ぼくは声を大きくして言いたいです。
好きなものほど、得意なものほど盲目的になりがちです。
あなたも、善意で周囲を巻き込んでいませんか?
ぼくも気をつけようっと。
田辺輝恭