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保育参観で見た!人の抗えない性質
先日、長男の保育参観に行ってきました。
ぼくの息子たちが通っている保育園は、全員で200人くらいの園児がいまして、地域ではまあまあ大きい部類にはいるんですね。
長男はいま年中でして、クラスとしては40人くらいいるんです。
そんな中で長男の保育参観に行かさせてもらったんですが、、、そこで「人間のあらがえない性質」を改めて垣間見ることになりました^^;
今回の保育参観の内容は、おり紙とぬり絵でした。
テルテルボーズをおり紙でつくって画用紙に貼る。その周りをクレヨンで色付けしていく作業を見させてもらったんですね。
年少までは親も一緒に作業をしていました。けど、年中からは親は後ろから見守ることしかできません。
なので親たちも、自分の子供はどれだけできるんだろうか?とワクワクしながら状況を眺めていたんですね。
もちろんぼくも「4才の子ってどれだけ一人でできるんだろう?」と思いながらみてたんですが、これが結構おおきな個性差がでてたんですよw
特に差がでたのは、ぬり絵の場面です。
画用紙に貼ったテルテルボーズの周りに絵を描いていったんですが、、、
・丁寧に雨水を1つぶ1つぶ描いている子
・おり紙のテルテルボーズの周りにぬり絵のテルテルボーズを量産する子
・自分が好きなキャラクターの絵を描く子
など、本当に十人十色の作品ができていました。
ぼくの息子はというと、「大雨の絵を描く!」といって、青のクレヨンで画用紙の隅々までガシガシとぬりつぶし、「雷も描く!」といって、黄色のクレヨンで力一杯ギザギザさせていましたw
絵心のなさは父親譲りなのかもしれません(苦笑)
なんてことを考えてたその時です。
「みんなたくさん描いてるよ。もっと描こう。」といった声がチラホラ聞こえてきました。
絵が描けずモジモジしてる子供たちの親が、周りと自分の子の作品を見比べてたんですね。
で、「みんなこれくらい描けてるんだから、〇〇ちゃんも描いてみよう。」と説得してたんです。
この説得自体を良い悪いと判断するつもりはありません。
ですが、この現象は人の性質である「自分の価値観は自分を中心にした小さな社会で形成される」というものを、見事にあらわしたものでした。
絵がなかなか描けずにいる子の親は、周りの子の絵と見比べて「もっと描こうよ。」と言う判断をしました。
ですが、もし周りがクレヨンを持つことすらできない子ばかりだったらどうでしょう?
その子はいくら絵が描けないといっても、クレヨンを持って1つ2つ程度は絵を描いていました。なので「すごいね^^」という判断になっていたかもしれません。
人はよく「私は〇〇が得意」とか「××が苦手なんです」という言葉をよく使います。
ですが、それは自分の周りの小さな社会で比較することで生まれた価値観でしかありません。
たしかに人は、比較をしないとモノゴトの良し悪しを判断することはできません。
なのでマニュアルという基準を用意して、それよりできているか?できていないか?を評価するんです。
ですが人は、その基準次第で良くも悪くも力を大きく変化させることができます。
「自分は何を基準に置いているか?」ここは定期的に見直しておきたいですね!
田辺輝恭
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