政治に汚職はないって信じる?
こんにちは、田辺です!
先日、PREP法という文法を紹介しましたよね?
これは、論文なんかにもよく使われていて、『相手に伝わりやすいフレームワーク』としても有名です。
なので、よくブログ記事の構成としても使われていて、コンテンツSEO対策がしっかりされている記事は、十中八九このフレームワークに沿って書かれていたりします。
で、このPREP法なのですが、これを使う目的は自分の主張を受け入れてもらうことです。
なので、そのために
1、Pointを最初に伝えてゴールを明確にする
2、Reasonを用いて、背景情報を提示する
(「なぜなら」の枕詞でつなげる)
3、Exampleで、ここまで抽象的な内容だったものを具体化させる
(「例えば」の枕詞でつなげる)
4、Pointとして改めて結論を述べる
(ピークエンドの法則から記憶にも残りやすい)
ということを行います。
そして、ソースやデータも交えながらできるだけ信ぴょう性があるメッセージに練り上げていきます。
ですが、ライティング初心者だったり、今までこのような思考をしたことがない人にとっては、PREP法を書くこと自体が億劫だったりします。
なので、ライティングがなかなか進まず、主張を通すメッセージがなかなか作れないということも珍しくありません。
実際にぼく自身も、初心者のうちからPREP法にそって書いていたのは書いてたんですが、見返してみると、やっぱりどうしてもイマイチな部分が出てしまってました。
で、ぼくも当時のお師匠さんから「PREP法で書くことを徹底してください。最初は書けなくてもいいんで。」と口すっぱく耳に叩き込まれましたし、その通りにどれだけヘタッピでもひたすらそれだけ書いていました。
なんですが、実は強力なテクニックとして、もう一つ教えてもらってたことがあるんですね。
で、しかもそれが効果バツグンだったりしちゃいました。
先ほど、「昔のぼくの記事を見返してイマイチに感じた」と言いました。
でも、読み進めてみると「ムム、やるやんけ!」と目を見開いてしまう瞬間も、チョコチョコあったんですね。
その瞬間というのが、『修辞疑問文』を見たときです。
修辞疑問文は英語で使われる表現でして、日本語では反語と言われることが多いです。
で、それがどんなものかというと、回答がわかりきった上であえて投げかける疑問文なんですね。
「政治家に汚職はないって誰が信じるんだい?」
このような文法を修辞疑問文というんですが、これって、答えはわかりきってますよね?
完全に「信じるわけない」じゃないですか。
でも、この文章が主張したいことは、政治家は汚職をしているということです。なので方法としては「政治に汚職はあるんだ!」と突き通すこともできます。
ですが、その場合の主張だと、自分の意見の押し売りと捉えられる可能性も出てきます。
なぜなら、確固たる理由がないんで。
もちろん、それを補うためにPREP法を使いこなすのも手です。ですが、文章力にまだまだ自信がなくて、執筆に時間がかかっている段階では、うまく主張を通すことが難しく感じます。
なので、修辞疑問文を使うんですね。
で、なんでこの修辞疑問文が効果的なのかというと、受け手自身が頭で考えるからなんです。
頭で考えるというのは、実際に体を使って行動するのと同じくらい意味を持ちます。
そして、人というのは、自分が行ってきたものや自分が出した納得いく結論を否定することはなかなかできません。(自我を保つために自尊心があるから)
例えば、趣味でお菓子を作っていて、経験も重ねてたくさんレパートリーを持っていたとします。
そんななか他の人から「お菓子なんて太るだけなのにね。なんで作ってんの?」と言われると、イラッとしますよね?
ぼくもマーケターやビジネス戦略家、コピーライターとして活動していますが、大して知識はないけど意識は高い系の人から口出しされたら「はぁ?」となっちゃいます。
そうなんですよ。ここがミソなんですね。
つまり修辞疑問文というのは、本当なら自分の主張として通したかったことを、あたかも相手が考えて導き出したものとして表現させるテクニックなんですね。
「セールスをするときクロージング力は必要ですよね?」
⇒クロージング力が大事です!という主張を修辞疑問文にした
「カレーが大嫌いと誰が言うんでしょうか?」
⇒カレーはみんな大好き!という主張を修辞疑問文にした
「地球に隕石が激突するって毎日心配できるか?」
⇒隕石がぶつかると考えるのは時間のムダだ!という主張を修辞疑問文にした
このようにポイントをついて使ってみると、惹きつける文章が書けるようになりますよ!
ありがとうございました!
PS:さて、この中に修辞疑問文はいくつあったでしょう?笑