僕の心のヤバイやつ 感想:Karte.66
今回は体育回。
柔道と創作ダンスという二択で、男子は柔道、女子はダンスと流れる中…
"異臭騒ぎ"
当然柔道を選んだ京太郎。
まあ、京ちゃんの選択は無理もないところだが、なぜか山田も柔道を選ぶ。
ダンス苦手で…
という山田だが、邪な理由でダンスを選んだという足立(しかも柔道部)について言及される中、意味ありげなパンが描かれる。
(まあ、嘘じゃないんだろうけどね。それにしても足立……)
原さんも柔道を選んだことで、気分上々といったところの山田だったが、貸し出し用の柔道が、如何せん臭い。
フォローしようとする原さんだが
このあり様である。
(南無三……)
二人組になれ――
という担任の指示に、
慣れた流れだ
と独りごちる京太郎。
(京ちゃん……)
他の女子二人に遠慮する山田を見かけ、『ま……まさか』と期待する京太郎だが、担任による演習の相手に選ばれてしまい、あっけなく撃沈。
(京ちゃん……)
"じゃれ合う二人"
組み手をする原さん達女子二人組。
それを見ながら、
は~~~原さん…… 強そう!!
と、興奮しながら嬉しそうにのたまう神崎くん。
これには、相手をしている太田君もドン引きである。
(神崎くんのこの自由度はなんなの?)
そんな場面を尻目に、ひとり遠巻きにいる山田へ、足癖悪くちょっかいをかける京太郎。
この場面での京ちゃん、ひとり手持ち無沙汰な山田を気遣って、というのもあるだろうが、むしろ、自分が山田と一緒にいたいという気持ちが見えて、実にいい。
組み手を始める二人だが、
わたし臭いから……
と、震え声で恥ずかしがる山田。
まあ、借り物の道着が臭うだけなので、京太郎も遠慮なく『うん』と答える。
そして
だから――… 他のやつと組みたくないんだろ
と知ってか知らずか壁ドンまがいに言ってしまう京太郎。
悶える山田。
このシーンも、だーやまの葛藤が見えるようで、大変良いです。
本来ならば京太郎と組みたくて柔道を選んだ山田ですが、この状況では話が別。
好きな子に(ややときめくようなシチュエーションで)気を遣ってもらい嬉しい半面、一番嗅いでほしくない相手と組まなければならないという矛盾。
うーん……
押し返し、一本をとった山田が京太郎に向けて、この表情をしたのは、とても味わい深いです。
恥じらいと怒りといとしさと切なさと……
まあ、ちょっとデリカシーないんじゃない? という乙女心も綯交ぜなのでしょうか。
"真打登場"
授業終了後、京太郎に
市川って… 山田さんと仲良いんだな
と尋ねる神崎くん。
あの…あれはなんていうか 臭いが…
と答える京太郎に
あ… 山田さん 匂いが…ね!
とフォローする原さん。
すると……
いいよな! 臭い女子!
これはひどい
神崎くん……君……
("ギュッ"じゃあねえだろう……)
正直、この回は神崎くんにすべて持っていかれているような気がします。
なんたって
『性癖インクレティブル』
ですから。
あと、全然関係ないのですが……
なんとなく、この歌を聞くと、京ちゃんの山田に対する想いに似ているのではないか、と、重ね合わせて考えてしまいます。
女性視点の曲ではありますが……