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一人で会社を作るまで その2
さていよいよ会社を作る!かと思いきや、会社を辞めてそれまでサラリーマンヘアメイクだった人間が会社の作り方なんて全くわかりません。。と言うより会社を辞めると決めた段階では自分で会社を作ると言う発想は頭の片隅にあったものの実現できるとは思ってなかったと言う方が正しいです。
会社を作る決断
退職日が迫ってきていた僕はその当時お世話になっていたクライアントの社長に相談していました。
「会社辞める日が決まりました。ヘアメイクとヘアメイクさんのマネージメントは続けようと思ってます。でも、、、これからが正直言うとノープランに近いんです。」
「じゃあ形になるまでうちでやる?」
本当にありがたい申し出でした。
何より退職日以降に無計画に引き受けてしまっているヘアメイクの個人案件が若干あったのです。この案件を行うにしても
ギャランティーの請求は個人で?
そもそも個人で引き受けられる案件?
あ、、パソコン買わないと。。。
みたいなレベルでした。
このありがたいお話に乗らせてもらおうと決めていました。
ほぼ話がまとまりかけていたある日、
僕がマネージメントしていたメイクアップアーティストの新規案件があり、朝そのアーティストと待ち合わせをし、現場に送り届け
「いってらっしゃい、がんばって」
と声をかけ、その後ろ姿をみたときに何故か
「自分で会社を作って、自分の責任でやってみよう」
という思いが出てきました。
そのままカフェに入り、
「御社でお世話になる件ですが、やっぱり自分でやってみます」
と、ものすごく自分勝手な電話をしました。
答えは
「そんな気がしてたよ。頑張って」
本当にありがたくて、恥ずかしくて、その時のカフェの風景を今でも思い出します。
2015年6月22日、32歳の誕生日でした。
ヘアメイクのマネージメントをする上で
なんで自分でやろうと思ったか。
それは多分ヘアメイクのマネージメントを楽しくなり始めた時に感じたことだと思います。
「ヘアメイクは仕事上スペシャリストが多くでゼネラリストが少ない。だから若いうちに使われる側になりがちで、多くはギャランティーが上がりにくい。
スペシャリストの代理人のような立ち位置の人間が一人でも多く生み出せれば日本でヘアメイクを一生の仕事として行っていける人が増えるはず。」
僕は「ヘアメイクアップアーティスト田邉剛」をその他所属する他のヘアメイク同様に1アーティストとして、「マネージャー田邉剛」がマネージメントする形で仕事を続けていました。
最初の頃、マネージメント自体は、自分はヘアメイクとして超一流になれそうもない、と思いながらも諦めたくなくて生きていくために渋々やっていたことに間違えないですが、既に退職の時はマネージャーとしてのやりがいや、社会的な意味を見出していました。
「ヘアメイクの活躍の場所を自分の手で作ってあげたい。」
この思いだったのではないかと思います。
会社設立!
そうと決まればすぐに動かなければなりません。
何からやればいいのか全く皆目見当がつかなかったので困った時のGoogle先生です。
調べてみると、、、
どうやら相当めんどくさそうです。
ですが時間はありません。
時間をかけてしっかり準備をしがちな自分に「ベストよりベター」と言い聞かせ法人登記の準備に入り、
その4日後、2015年6月26日に合同会社rirebizを設立します。
細かい会社設立の流れを書こうと思ったらそこに辿りつきませんでした。。
めんどくさい会社設立までをこの次からお話しします。