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水墨画の魅力を広めたいので現状を整理をしてみる

「水墨画を嗜む人を増やしたい」「鑑賞する人を増やしたい」そういう想いで配信を始めたり、noteを始めたりしました。
水墨画というのは教科書に出てくる雪舟の絵のイメージや横山大観のイメージが強いので、一般的には山水画や襖絵を想像する人が多い。また水墨画として認識しているものが、日本画だったりすることもしばしば。

じゃあ「水墨画」ってなんなの?って話になりますが、水墨画というのは墨の特徴を活かし滲みやぼかしを表現に用いて墨メインで描いている絵のことを最近では「水墨画」と呼んでいます。墨絵というのは墨を使って描いた絵の総称で、顔彩などで色を使って描いているものを墨彩画といったりもします。この辺はあまりがっちりした定義がないのと、諸説あるので時代や国によって考え方に違いがあります。


■広めたいと思ったきっかけ

水墨画が好きだから。魅力的だから。
それは大前提で気持ちの根っこにあるのですが、もっと大きな理由は水墨画を描く人が減少傾向にあるからです。これは私の知っている範囲の画壇の人数の減少や、グループ展などの作品発表数の減少で感じています。

原因の一つは高齢化というのもあります。
墨の魅力に気づくのって、歳を重ねてからの人が多いせいか、新たに始める人の年齢層も高めなのです。もう一つ、水墨画教室などの運営が現代のやり方にあっていないため、若い人にの目に留まらない、もしくは始めてもやめてしまうというのがあったります。

それでも私は水墨画が好きなので、多少の古いやり方でも見過ごせなくはないですし、年齢的にも理解不能とまではいかないので目を瞑っていることも多々あります。

とはいえ、それじゃあ先細りよね。。。それは困る!ってことで最近色々試しているわけです。

幅広い年齢層の組織にいる人はわかると思うけど、年齢や世代別の考え方には、どう足掻いても越えられない壁がそびえ立っていたりします。そこをエネルギーかけて崩すより何かはじめて今にあったやり方で興味をもつ人口を増やすしかないなって考えにたどり着いたのです。

■現状の問題①一緒に楽しむ仲間の見つけにくさ

・水墨画人口が少ないので同じくらいの熱量で頑張れそうな人と繋がるのが難しい
・一緒に色々できそうな人がいても体力的に難しい人も多い
・新しいものにチャレンジする人(できる人)が少ない

やっぱり年齢起因のこと多いな。。。

■現状の問題②目指すところがわからない

絵とかって結果が出ないと、このままでいいのかなって思う時期がやってくる。作品発表したりしている人は尚更。
そこで悩んだ後、続ける人もいれば辞める人もいる。趣味で描ければいいというなら話は別だけど、趣味でもお金がかかるから辞めてしまう人もいるし、環境で続けられない人もいる。

【現在、水墨画で活躍している人の多いパターン】
①美大を出てギャラリーと契約とかして活動する
②実績を作って水墨画教室と画壇を主宰して活動する
③独学で学びアーティストとして活動する
④実績作って価格がつくようになって売っていく

①の美大を出てギャラリーの目にとまって契約というのは理想だし王道な感じがします。
②も割と多いもの現在これで活動している人も年齢が高めだし生徒さんの年齢も高め。素晴らしいけどこれからこのパターンに乗る人は減りそう。
③は運も画力もサポートも必要だから理想的だけど結構難しい。
④で活動する人もいるし、④から徐々に②へいく人もいる。

これだけではないけれど、ロールモデルが少ないですよね。どのパターンにもはまらない人は、迷いや悩みが生じやすい。認知度が低いから友人にもあまり言えなかったり。そういうのは一個一個は大したことじゃないけれど、気づいたら出た芽の勢いや元気は無くなっていたなんてことに繋がります。

私は出た芽は育てたい。だからなんとかならないか目指すところを試行錯誤する。

■現状の問題③水墨画を観にいこうと思う人が少ない

もちろん水墨画が好きで鑑賞が好きな人はちゃんといる。ただ足を運んで観に行こうとかいう人は少ないし、現代アートのようにアートフェアとかは少ない。露出も他のジャンルと比べたら少ないし気軽さに欠ける。

うん、露出大事!もっと気軽に水墨画に触れられるようにしなきゃですね。(書いてて確信)

■どうやって広めよう

・興味を持ってくれる人を増やす
・描く人・描きたいと思うを増やす
・水墨画のアートとしての認知を高めたい
・水墨画は昔の絵ではないことを知ってもらう

思いつく範囲で、まずはこのあたりをクリアしていかなきゃです。
配信をしていて描いてる姿、絵ができていく様子は、これまで興味がなかった人でも観てくれるってことが最近わかりました。00:00Studio(フォーゼロスタジオ)で私の配信を見てくれている人は、これまで水墨画に触れる機会がなかった人も多いのです。

あと私は熱帯魚を描いているので「水墨画のイメージが変わった」と言ってくれる人もいます。嬉しい!

まずはきっかけになるタネをいっぱい撒かなきゃ始まらない。
このタネの一個が増えそうなのですが、それはまた近々noteに書くことにします。

■まとめ

今までどうやってったらいいのかわからずにいたけれど、アドバイスもらったり、応援してもらったりしているうちに、小さなことでもなんか出来るんじゃないかなと思えるようになりました。「水墨画を広めたい」ってなんか大きすぎる目標のような気がしていたんです。それがフォロワーさんとか配信仲間のおかげで、小さなタネを育てていけばいいって思えるようになりました。

感謝感謝。

というわけで頑張ります。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
ではまた。


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