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動物と共に生きていくということ。

子どもの頃、わが家はいろいろな動物を飼っていました。周りは田んぼに囲まれた一軒家。古賀は都市近郊だけど、自然に恵まれた田舎。

犬や猫、モルモット、ハムスター、インコ、さらにはウサギも。ウサギのお世話を毎日していると、赤ちゃんが生まれました。最初はすべすべなのにそのうち毛が生えてきて、ミニチュアのウサギのようでとてもかわいい。雨季になると、紫陽花の葉の上にはカエル。夜、玄関の引き戸に何百匹ものカエルが張り付いて鳴いていたこともありました。庭にはモグラの穴もありました。ヘビも這っていました。コオロギが跳ねていました。ムカデに刺されました。ここまでくると、飼っていたわけではありませんが。妹はタヌキを餌付けしていました。

私たちは、動物と共に生きています。そして、私たちが生きていくなかで、その暮らしに、その心に、とても大切な影響を与えてくれます。

2013-10-20 介助犬と

新聞記者時代、視覚障がい者の方と出会いました。盲導犬のユーザーでしたが、行政主催のあるイベントで入場を拒否されました。法律ができ、拒否はしてはいけないとうたわれたばかりの頃。「田辺さんはメガネをしているでしょ。私が盲導犬ユーザーなのは、それと同じこと」。私は記事にしました。その後、介助犬や聴導犬のユーザーの皆さんからも話を聞きました。当たり前に生きていきたいだけなのに、生きていけない現実。私たち一人一人の力で変えていかないといけません。今もそう思います。

人生の先輩方にとって、暮らしの中に犬や猫がいることは、支えになっています。ただ、超高齢社会の中で深刻な問題にもなってます。「一人暮らしの高齢者が急に亡くなり、家にペットが取り残されている」「飼っているペットの面倒をみてくれる人がおらず、入院できない」――。政治と行政の責任でこの課題を解決しないといけないと考え、動き出したのは福岡県議会議員の頃。しかし、実は一筋縄ではいかないことが分かりました。

行政の福祉部門と環境部門の連携、行政と介護事業者の皆さんとの連携、市民ボランティアの皆さんとの連携。この仕組みをつくるのが難しい。それでも古賀市の職員が頑張ってくれ、多くの皆さんの協力を得て、「ペットと暮らすシニアの備えサポート」が始まりました。福岡県内で初めてとのこと。

2021-04-18 ペットと暮らすシニアのサポート

人と動物との共生。これを真に実現していくための支え合い。大切なのは、人にも動物にもやさしい社会でありたい、という意識。みんなで共有していきたいですね。

2021-04-18 動物愛護


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