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テプラのスマホ対応の新機種発売を期に、思うことをつづる(SR-MK1)

20年来のテプラファンである私が、テプラについて色々思うことを書きました(別にPR記事とかではないです)。

スマホ専用テプラ発売が話題に

2020年9月8日、ラベルプリンター「テプラ」PROの新作が発表に。PROシリーズとしては初のスマホ専用機種となります。

※上記ツイートで「テプラ初のスマホ専用モデル」と書かれていますが、正確には「テプラ“PROシリーズ”初のスマホ専用モデル」だと思います。2019年に発売された「Lite LR30」も『スマホ専用モデル』をうたっていたので…

脱「ダサい」を目指すSR-MK1

言ってしまえばラベルプリンターの新作発売、というだけの話なのですが、今回キングジムがこの機種には相当な力を入れているようで。高精細な360dpi搭載!とか、柴田文江デザイン監修!とか機種自体のスペックはもちろんのこと、新製品発表会をYouTubeで中継したり、その後の各所のニュース記事もデモ機による使用レポートなど詳細な記事が多く、幅広いプロモーションを繰り広げていることがわかります。ビジネス用途のイメージがあるテプラシリーズですが、近年はライフスタイル系の記事などでもよく見かけるようになり、「家での使用」を想定した機種やテープ等も発売されてきました。

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「テプラ」Lite LR30|キングジム
https://www.kingjim.co.jp/sp/lr30/

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ガーリー「テプラ」SR-GL2 | KINGJIM
https://www.kingjim.co.jp/sp/girly_tepra_SR-GL2/

この正当な進化の末に生まれたのがSR-MK1…だと思います。キングジムの社員じゃないので正確なことはわかりません。でも発売されているラインナップを見る限りそんな感じだと思います。

PROシリーズでのスマホ対応、というのが重要

さっきから「PRO」シリーズだの「Lite」だの普通に言ってますが、テプラには実はいくつかシリーズがあり、以下のような違いがあります。

PROシリーズ…現在メインを張るシリーズ。ラミネート加工等は無いが、熱転写された印字は耐久性に優れている。

Liteシリーズ…感熱紙を使用したコストダウン重視のシリーズ。耐久性に劣るが、マスキングテープ調など独自シリーズを展開。

TRシリーズ(発売終了)…2000年まで存在した初期のシリーズ。ラミネート加工を施すので耐久性に優れていたものの、ややハイコスト。

今回のSR-MK1はメインの「PRO」シリーズになるわけですが、これがスマホでラベル作成できる!というのが結構重要で。というのも、このシリーズの中でいちばんラベルの種類が充実しているのがこの「PRO」シリーズなのです。カラフルな「パステル」「ビビッド」の他にも、名前つけに便利な「アイロンラベル」「アイロン転写」、ビジネス用途にも使える「マグネットテープ」「備品管理ラベル」、ハンドメイドに使う人も多い「りぼん」「ギフトシール」、専門的なところでは「熱収縮チューブ」なんていうものまで。こうしたPROシリーズテープのどれにも対応しつつ『スマホでテプラ操作が全部できる』というのは、相当なメリットとなります。

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「テプラ」PRO テープカートリッジ | ラベルライター「テプラ」 | ファイルとテプラのキングジム
https://www.kingjim.co.jp/products/tepra/pro-cartridge.html

実は、テプラは操作感に難ありだった(1)

これまでのテプラシリーズのほとんどは本体に液晶画面を搭載しており、その中ですべての操作をする必要がありました。これが操作感のハードルの一つです。コスト等の都合もあるため、ビジネスモデルの高品位機種ならともかくホームモデルでは表示文字数が少なく、横は8文字程度が限界。名前くらいならなんとかなりますが、ちょっと凝ったラベルを作ろうとすると操作上はスクロールを駆使しなければならず(しかも日本語も英数字も関係なく全角表示)、ちょっと大変でした。

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「テプラ」PRO SR370 | ラベルライター「テプラ」
https://www.kingjim.co.jp/products/tepra/sr370.html

実は、テプラは操作感に難ありだった(2)

もう一つ、使いにくさの原因となっていたと思うのが「テプラ独特の用語と操作」。25年以上の歴史あるテプラとしては初期の流れを踏襲しているものが多いのですが、恐らくは当時のワープロ等を基にしたものが多かったのかもしれません。しかしその間に世間ではパソコンや携帯電話やスマホが普及し、「みんながすぐ使える」操作とはちょっとズレたようなところがありました。例えば、パッと思いついただけで以下のような感じ。

入力モード…入力時の文字が「ひらがな→カタカナ→英(大文字)→英(小文字)」と4種も分かれているのを毎回ボタンで切り替える必要がある

飾り字…影文字とか、白抜きとか文字自体の装飾のこと

段落…別々の行組の文字を表記するときの単位。下の例だと、一番左の「絵文字」と「開閉注意/ドアの向こうに人がいます」は別々の段落、ということ

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「テプラ」PRO SR370 | ラベルライター「テプラ」 | ファイルとテプラのキングジム
https://www.kingjim.co.jp/products/tepra/sr370.html

▶マーク…上記のような装飾を施した部分につくマーク

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sr370.pdf
https://www.kingjim.co.jp/resource-files/download/manual/tepra/sr370.pdf

ボタン数の多さ…慣れると使いやすいんですが「とっつきにくさ」はあると思います。「編集」「書体」「文字サイズ」とか別々にあったりするし。

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ドットマトリクス液晶の限界等もあり仕方ないとは思いますが、けっこう“初見殺し”な面は否めないと思います。結構この辺りはテプラ的にも気にしていた部分のようで、最近のホームモデルではきれいなテンプレートを予め用意したり、上記のようなワンタッチキーを充実させることで操作の簡便化を図っていました。

スマホの操作で全てが解決?(たぶん)

今回の新機種SR-MK1ではスマホに操作が実現したことにより、今までの煩わしい操作を一切せず”見たまま”ラベルの作成が可能になりました。テンプレート使用にしても、カスタム作成にしても、これまでの操作性についての問題は一気に解決されたのではないかと思います(触ってないのでわかりませんが)。

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「テプラ」PRO用アプリ「Hello」|キングジム
https://www.kingjim.co.jp/sp/hello/?a=0

PROテープの耐久性

それともう一つ、今回の「PRO」シリーズ対応によるメリットがラベルの耐久性。昔は「テプラと他社のテープを薬品で◯回こすった比較」とか出していた気がするんですが、最近は色々な規制で無くなったのでしょうか、良い資料が見つかりませんでしたが…現在も他社テープよりもかなりの耐久性を誇ります、PROシリーズなら数年は印字がはっきりしたまま。おうち使用での使いやすさが格段にアップしています。

以前「スマホ専用機」として発売されたLR30や、手帳用シールなどライト層に向けて発売された「こはる」「ひより」等で使用されていたLiteテープは感熱紙なので1年程度での劣化は避けられず、手帳や食品ラッピング等短期での使用には向いていましたが、長期間での使用は想定されていないものでした。

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「テプラ」Lite LR30|キングジム
https://www.kingjim.co.jp/sp/lr30/

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テーププリンター“こはる”MP20|キングジム
https://www.kingjim.co.jp/sp/coharu_mp20/

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スケジュールシールプリンター「ひより」 | KINGJIM
https://www.kingjim.co.jp/sp/hiyori/

本体デザインとか、マスキングテープをモチーフにしたような専用テープのラインナップとか、独自路線としては面白かったです。

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こはる”や「テプラ」Liteで使える専用テープ | ファイルとテプラのキングジム
https://www.kingjim.co.jp/sp/tape/

長年のキャリアと”今”の生活スタイルにマッチしている

このように、「長年培ったラベルプリンターとしての機能性」と「スマホから操作できる利便性」を併せ持ったテプラの新機種がSR-MK1なのでは、と思います。マスキングテープのラベルも、PROシリーズならあのマスキングテープブームの火付け役、カモ井加工紙のmtラベルが使えます!

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PROテープカートリッジ マスキングテープ「mt」ラベル | ラベルライター・テーププリンター | ファイルとテプラのキングジム
https://www.kingjim.co.jp/products/brand/mt.html

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PROテープカートリッジ マットラベル(模様) | ラベルライター・テーププリンター | ファイルとテプラのキングジム
https://www.kingjim.co.jp/products/brand/mat-moyo.html

こうして、満を持して発売されたSR-MK1、おうち使用としてのテプラとしてけっこう決定打になってくるのでは…という話でした。

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