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✧ゴールデンカムイ 冬の北海道 聖地巡礼✧2日目🍡函館

1/19日曜日 函館2日目です
前回の記事でも散々愚痴りましたが夜中の暖房管理をミスったせいで寝不足です
しかし、北海道にいるというアドレナリンで眠気をぶっ飛ばして冷蔵庫に入れていたヨーグルトドリンクを飲もうとしたら、温度設定をミスってカチコチに
もう温度に不慣れ過ぎる自分が怖いです
結局、溶けきるのを待ってられなかったので、シェイク状のまま口に注ぎ込みました

こちらがセコマで買った朝ご飯です

泊まったホテルに朝食無料サービスが付いていたのですが、朝食をいただいていたら電車が間に合わないため泣く泣く断念
今回、無料の朝食は全部オタクの朝が早過ぎるせいで一切のサービスを受けることが叶いませんでした 無念
次回北海道に遊びに行くときはもう少しのんびり過ごしたいものです

この日は始発で大沼公園へ向かいます
本当はJRの五稜郭から行きたかったのですがなんと行く手段がないということが卒論(という名の旅のしおり)作成中に判明し、結局五稜郭から市電で函館駅まで行く結論にたどり着きました

何なのだこの交通網は
どう調べてもバスでJR五稜郭に行く方法がなく、何のためにJR五稜郭が存在しているのか理解に苦しみました(言い過ぎ)
とは言ってもこの日は函館を丸一日エンジョイするので市電は移動手段として必要不可欠です

主要な市電が路面電車ってお洒落でいいですね
鶴見とモスパパが事故ったのは馬車ですが、それを思い出し一人でフフ笑いしておりました
昨日の内にセブンイレブンで市電乗り放題券を購入していたので、そちらを使って市街地は散策する予定です
スクラッチ式の意味が最初理解できなかったのですが現物を見て、なるほど これは紙の節約になっていい方法ですね、と勝手にレジ前で一人納得しておりました

さすがに早朝なので昨日よりかは寒さを感じつつ函館駅に到着です

市電はJRのすぐ近くまで行ってくれるので便利です
しかしこの付近一帯が路面凍結してました 超危険です

函館駅は想像よりもこじんまりしていました
もっと大きい駅を勝手にイメージしておりましたが、周辺には商業施設っぽい建物や朝市なんかもやっているのでこの辺だけでも函館は満喫できますね
(残念ながら、どっちも今回は立ち寄れていないので次回に持ち越しです)

函館駅から大沼公園駅までは普通列車なら1時間くらいで着きます
JRの乗り場に行くとホームに一両しかなくて最初乗り場間違えたかと思いました
乗客も私しかいなくて、そんなにみんな乗らない路線なのかな?と心配したものの、出発時刻が近付いてくる頃には立ち客も溢れるくらい満員御礼です
もう一両あってもいいと思うけど節約なんですかね
そして、私は中国人ファミリーに取り囲まれます
(というかまたもや電車内が中国人まみれ)

さすがに前の日全然寝れてない+早朝行動だったこともあり、電車で爆睡
次に目を覚ました時、外の景色がゴールデンカムイみたいな雪山まみれでした

これ絶対レタラいるよね?

もう映画まんまの世界観に電車で大興奮です
杉元とアシリパさんが現れてもおかしくない光景が永遠に目の前に広がっていて、感激のあまりいっぱい写真とか動画撮りまくりでした
周りの方々も同じことしてて短い間ですが仲間意志芽生えました

そうこうしている内に大沼公園へ到着です
函館駅に戻る電車が1時間後なので、念には念を入れて着いてすぐに帰りの切符を買いました
行きは普通で行ったのですが、帰りは北斗が取れたので30分くらいで函館まで行けます
ちなみに行きが640円で帰りが1,800円でした

レトロ感満載の駅を出れば、ガチの雪国

函館市街地とはまた違う積雪量に関西人は圧倒されました
そしてここで初めて北海道に来て雪降ってる体験をしました
吹雪ではなかったのですがパラパラと降っておりまたもや雪でテンション上がります

お目当ての大沼公園駅名物の大沼団子がある「沼の家」さんへ

駅近でめちゃくちゃ便利でした
正直、このお店から先が(何も調べてこなかったせいで)未開拓の地すぎて奥に進む勇気はなかったです
雪初心者にもかなり優しい場所にお店を構えてくださって大変ありがたい

今回の旅の目的の上位に君臨する大沼団子

ゴールデンカムイ好きは勿論、鯉登くんと鶴見好きな人にも絶対外せない聖地ですよね?!

ちなみに、団子を食べるためだけに1時間かけて山に行ったと友人に話したら引かれました
でもここのお団子は消費期限が本日中なので現地まで来ないと食べれない幻の団子なんです
だからこれだけのためでも来る価値は充分あります
文句があるなら大沼公園までいらっしゃい

鯉登くんが鶴見に差し入れした「しょうゆとあんこ」

結構外箱も大きくて中身もぎっちり入っていたので一人で食べきれるかなぁ、と少し心配しておりましたが余裕でしたね
おもちが柔らかくて何よりこの一口サイズが食べやすい!
鶴見と鯉登くんも劇中で棒一本で召し上がっていましたが、その食べ方が現代でも変わらないっていうのが乙でしたね

あんこは甘さ控えめで、しょうゆは最初みたらしの気持ちで食べてしまったので全然甘くなくてびびりました
私京都に住んでいるので、餅団子に関しては京都が優勝やろと舐めていた態度を悔い改めたいです
特にしょうゆは今まであまり食べたことない味付けでとーってもヒンナでした

お団子は基本テイクアウトですが店内でもいただけます

電車までまだ時間もあり、なおかつ周辺をうろつく度胸と体力も持ち合わせてなかったので、店内でゆっくりさせてもらいました
私の後に2組お客さんが来ましたが皆さんその場で実食でしたね わかります
ちなみにお手洗いもカムイグッズもあります

そろそろ電車の時間が迫ってきたので、名残惜しみながら退店
当日のみの販売なので、北海道物産店にも絶対出店いたしません
函館に寄られることがあればぜひお試しあれです
駅の待合室が暖房ガンガンであったけぇ...

ここが...ホーム???

ほぼ森と雪なので本当に電車がやってくるのか不安になりました(ちゃんと定刻で来てくれましたよ 優秀)
特急で函館駅にとんぼ返りです

朝は閉まっていたJRの観光案内所で鯉登くんに敬礼(パンフは完売御礼です)

大沼公園は雪が降っていただけでしたが、市街地はまぁまぁ雨が降っておりました
でも私はパニくりません
事前に天気予報で昼から雨というのは確認済でしたので妹の彼氏から拝借した防水のシャカシャカズボンを履いて濡れ対策オッケーです
(下半身の替えが後1着しかないので絶対にズボン死守なのです)
勿論、折りたたみ傘も用意してます

次は「旧ロシア領事館」へ向かいますが、ここが超最難関でした
坂道がきついというのはどのレポを拝見しても皆さん同じことをおっしゃられていたので覚悟はしてました
何なら、行く前日まで市電かタクシーどちらで行くか悩んでいたくらいです
選ばれたのは市電で最寄駅「函館どつく前」まで行ってそこからタクシーで登るというタクシー代をケチる採算

これが後にパニック指数を上げる仇となります
雨対策が割りと万全でしたので、ギリギリまでは市電で行くというこの浅はかな考え
北海道でこういった思考はガチで命取りです

私が普段、贅沢な乗り物=タクシーという認識で生きているため、タクシーはよほどのことがない限り利用しません
しかし、様々なレポを拝見していた際、北海道でタクシーは必須!タクシーに何度も助けられた!といった先人の教えに悩みはしたものの、初めて行く冬の大地ということもあり、タクシーアプリ「GO」をインストールしておきました

初めて使うアプリでしたのでどれくらいでタクシーが来てくれるかよくわかっておらず、函館のちょっと外れの方まで行くから早めにタクシー呼んでおくか、と函館駅から市電に乗ってすぐにタクシーを呼んでしまいます

そしたら10秒後くらいでしょうか
「タクシーの手配ができました、5分後に乗車地(私が下車する駅)に到着予定です」の通知が

待って??!?!まだ着くのに15分はかかるが???!!


それと後々知ったのですがGOはタクシーが確保できると客側からキャンセルできない仕様みたいです

運転手さんをお待たせするのが申し訳なく、なんとか電話で特別にキャンセルしてもらうことに
(せっかく向かってくださってた運転手さんにとんだご迷惑をおかけしてしまった…無知っておぞましい)

安心したのも束の間、また手配されてしまう前に一旦キャンセルしようとしますがキャンセルしようとした瞬間、なんと次のタクシーが手配されてしまいます

GO優秀すぎん?!?!!こんなすぐタクシーって捕まるん?!?!しかも北海道で????

母の入院に付き添った帰り、京都市内の病院から自宅までタクシーを呼ぼうと電話しましたがことごとく断られて、結局徒歩30分かけてトボトボ帰った記憶が走馬灯のように流れます
タクシー不足だと思っていたのですが…何なんですかね???

またもやパニくりながら電話です
(当たり前ですが電車内は携帯電話の使用は禁止されていますので、この後市電の運転手さんに叱られます)

メンタルボロボロでしたが不幸中の幸いってやつでしょうか
このタクシーの運転手さんがめちゃくちゃいい人でした
私がまだ市電に乗っていて10分はかかる旨を伝えると
「待ってるんで大丈夫ですよ〜」
とまさかの待機オッケーのお返事が

もうパニック度MAXだった私はその甘いお言葉に命を救われます
定刻通り函館どつく前に到着し、市電の運転手さんに謝罪しつつ私が呼んだと思われるタクシーに直行

「すみません!!!GOで呼んだ者です!!お待たせした上行く距離も近くて申し訳ございません!!!」
スライディング土下座の勢いでタクシー内になだれこみますがそんな気持ち悪い私相手にも運転手さんは笑顔で大丈夫ですよ~と快く目的地に向かってくださいます

函館タクシーという会社のおじさま運転手さんでした
その後も気さくにどこから来たの?北海道初めて?等と色々とお話ししてくださったので、調子こいた私は旧ロシア領事館付近で5分くらい待機してもらってまた迎えに来てほしい旨をお願いします

というのも、当初歩いて教会がある方を散策する予定でしたが、かなり雨が強まってきた+タクシーでもかなりの傾斜を感じた坂道の勾配に恐怖した結果、土壇場での申し出です

さすがの優しいおじさまもこの厚かましい申し出に最初は悩まれていました
しかし、悩んでいたのはどうやら近くで待機する場所がなさげなことみたいでした
「メーター止めて建物の前にいるね〜」というまさかの斜め上のお返事をされ「ここあんまり車通らないんだよね〜」と旧ロシア領事館前の道路のど真ん中にタクシーを停車した時はさすがに笑いました
(時間帯とか日にもよると思いますが、実際この時は車1台も通りませんでした)

念願の旧ロシア領事館!
今年の秋頃にホテルとしてリノベーションされるため工事中でしたが、外観が確認できて良かったです

早速写真を…!と思いましたが、建物のすぐ前からだと近過ぎて全体図が全く写りません
反対側の歩道に移動したものの、ただでさえ急な坂道なのにそこに雪+溶けて水浸し+凍結ツルツルが重なるともう踏ん張りがききません

立って歩くだけでもやっとなのに(気抜くと本当に滑って転け落ちそうで危なかったです)ぬいとお写真撮るなんて絶対無理!!!しかも結構な雨も降り注いでる中!!!と立ち尽くしていた私をみかねて優しいおじさまは「この坂道を少し上がると建物の全体がよく見える場所があるよ」と教えてくださいました
案内された高台は雪で埋もれすぎてここ本当に人が歩いていい場所…?となった工事中っぽい公園です

大沼公園では極力避けていた道なき道を進んでいきますが、とにかく真っ白なので歩く先に本当に地面があるかもわからない状況に怯えつつ無我夢中でパシャリ

まぁまぁの高さかつなんと柵なんてありません

その後、なんとか下山するとそこには満足気なおじさまがスタンバっておりました(北海道の人からしたらこれくらいの雪大したことないかもしれんが体力皆無の私は死にかけです)

「せっかくだから建物の前で写真撮ってあげるね!」

下山後HP0の私と絶賛工事中の旧ロシア領事館

「雨ひどくなってきたからタクシーの中から写真撮る?」
もうどこまでいい人なんでしょうこのおじさまは!!!
ここまで付き合ってくれるとか友達でも中々いません

恥を捨てて鯉登くんと鶴見のぬいを出して記念撮影に勤しみます(傾きがすごい)

その愚かな行為を不思議そうに見つめられるおじさま
「それ何のぬいぐるみなの?」
「ゴールデンカムイっていう漫画に出てくるキャラクターなんですっ」
「あ〜ゴールデンカムイ…」
北海道の人なら全員履修済と勝手に思い込んでおりますが、このおじさまも聞いたことあるみたいな感じでした

鶴見ぬいを見て運転手さんが一言
「そっちの髭があるぬいぐるみ、ちょっと私に似ているね?」
タクシーに避難して少しばかり落ち着いた私は運転手さんをまじまじと観察します
眼鏡をかけておられ白髪まじりでしたが、鶴見と同じカイゼル髭にオールバックといった外見に脳が一瞬バグりました
ガチの鶴見具合に気の利いた返事ができず、写真もう大丈夫?と気を遣わせてしまいます

一度意識してしまうとなんか話し方まで鶴見っぽく感じ出してしまいます もはや病気です私が
その後、タクシーを走らせながらGLAY関連の建物の紹介や、他の名所のお話しもしてくださったのですが、話半分上の空で私はおじさんの顔面が気になりすぎてずっとミラーをガン見してました すみません

そして、目的地に到着してしまいました…鶴見さん(タクシーの運転手さん)ともここでお別れです…
メーター止めてくださってましたが、ここまでしていただいてタクシー代をケチるバカいるぅ?!となってありったけの小銭をトレイにぶちまけました(現金が緊急用のバスのためにと用意していた100円玉しかこの日持ちあわせてなかった…)

鶴見さんは最初断られましたが、私が超早口で気持ち悪い感謝の意を伝えると「じゃあコーヒー代にいただこうかな?」と微笑まれました
私は猿叫しかけました

土砂降りの中、鶴見さんのタクシーが見えなくなるまで見送ると、GOからレビューの依頼通知が
勿論、雨に打たれながらその場で長文レビューを送らせてもらいましたとも

鯉登くんがどんな感じで鶴見にときめいていたのかがちょっとだけ分かりました
これは乙女になりもすわ

鶴見さん(概念)とのドライブ後に訪れた次なる場所は本日のランチです

ロシアカフェ「まるたま小屋」さん
外観がとっても可愛い

実はここツイッターでたまたまおすすめ欄に流れてきたお店でした
京都にも祖父母が贔屓にしていたロシア料理のお店はあるのですが、せっかくゴールデンカムイの聖地巡礼をしているなら北海道でもロシア料理は食べたい!と思っていたのでここも絶対行きたいお店でした

お団子で結構お腹が膨れていたので、ピロシキとボルシチにドリンクがついてくるメニューを選択(1,540円でした)

ピロシキが選べるのですが種類が豊富!かなり迷ったのですが、一番人気かつ鹿食べたことがなかったので、エゾシカ×エゾマイタケにしました
飲み物は京都でもよく飲んでいて大好きなジャムの紅茶を注文

お店の中も可愛らしくて雨で浸水しかけた身体と心を休ませてくれます
(実際ここでかなり一息つけました まさにオアシス…)

やだ かわいい

エゾシカ初めて食べましたがクセもなくフクースナでした!
アシリパさんが鹿肉推してるだけはあります!!
お料理も出来立てほやほやで身体の芯からあったまります…

すっかりHPゲージも回復し、次は赤レンガ倉庫へ
本当はもっと元町付近を散策したかったのですが足元がかなり悪く雨もきついので今回は断念
次の楽しみに取っておきます
最後にお店の店主らしき女性の方に「雨結構降っているのでお気を付けてくださいね」とお見送りしていただけました

ヒンッ!!函館の人みんな優しい!!!

相変わらず外はザーザー降りでしたが下半身強化+折りたたみ傘で充分凌げる程度の普通の雨です
少し行ったところにロープウェイ乗り場があるので、そこから一駅だけですが十字街まで下るバスに乗車します
ついでにロープウェイは乗りませんがエリアポスターがある場所なのでパンフを頂戴いたします

「函館市地域交流まちづくりセンター」というレトロな建物もエリアポスターでしたがパンフはなくなっておりました
「金森赤レンガ倉庫」のインフォメーションにはパンフあったのでパンフがなくなる場所の違いが謎です
しかし、これで函館エリア内は全部回れたはずです
鯉登くんのためなら割とがんばっちゃうオバチャン(鶴見は妥協気味)

赤レンガ倉庫は横浜に親戚がいるので昔に何度か行ったこともあり、そこと似たような感じでした(飽き)
天気が良ければ港町を堪能したかったのですができるだけお外にもう出たくなかったので館内を移動します

「はこだて海鮮市場」にたどり着きました
海の幸の誘惑に負けそうになりながら(海鮮食べたかったけど高いの…)広大なお土産屋さんを物色
私はいくら・ホタテ・カニというお高いもんばっか好きです
函館は帆立が有名なのか、酒のあてになりそうな帆立の食べ物がいっぱいありました ぐへへ
いかが有名なことは鯉登くんが釣り上げていることで知ったので「やわらかチーズ帆立」と「いかのカルパッチョ」をホテルの部屋で食べる用に購入
パン屋さんもあったので明日のパンにと「ピリ辛野菜パン」も買いました

明日は函館から登別とかなりの大移動です
ホテルに散乱している荷物の整理や服も乾かしたり、これ以上海鮮に堪えれる自信もなくなってきたので名残惜しみつつホテルに戻ります

外はさらに雨が強まっていました(風がなくて比較的暖かいのが救いです)
ただ、歩いていてなんだか足元だけが冷たいというか…靴下が濡れている不快感が

歩いてて水でも入ったのかな?とその時は呑気に考えていたのですが、市電に乗って座れたので靴を確認したところ、なんと靴底が外れているではありませんか

この冬の北海道で…靴底が…取れているだと…?!


かつてないほど心拍数が上がり、市電で一人大パニックです
なんで突然靴が…?!ていうか靴って壊れるの???

だって今日は朝から雪山ではしゃいで、鶴見さん(タクシーの運転手さん)に言われるがまま山に登ったりしていただけで…!心当たりしか思い当たりません

え???まだ北海道来て2日目なのに靴失ってこれからどうやって生きろと???

これが夏の沖縄でしたらコンビニでビーサンでも買っておけばとりあえず大丈夫ですが、こんな極寒の雪まみれの北海道では凍死してしまいます

とにかく何も知らない土地なので(急に他人行儀になって草)まず靴が売ってそうな店を探しますが、そんなもんどうやって調べればいいんですか???
途方に暮れながら目的地の五稜郭に着いてしまったのでとりあえず下車してフラフラとしていたら、たまたま通りかかった前がデパートらしき建物でした
錯乱状態のため阪急か大丸?と思いましたが「丸井今井」という百貨店でした
急患でも運ばれてきたかの勢いでもはや靴屋でもない店員さんに「履いている靴が壊れてしまって今すぐメンズのスノーブーツが欲しいのですが何階に売ってますか?!」と問い詰めます
もう頭が狂った客すぎてブラックリスト入り一発です
それでも店員さんは親身になって靴売り場を教えてくださいます…怖い思いをさせて申し訳ございません…

命からがら逃げきってきたエゾシカのごとく靴売り場に突進します
そこで接客(介護)してくださった若い女性の店員さんがめちゃくちゃいい人で…!しかも旭川出身と聞き、初対面にも関わらず信頼度はカンストです

足がでかいのでできればメンズの靴が良かったのですが、メンズの取扱いがなくレディースのみと宣告を受けます
ですが、できるだけ大きめのサイズを沢山用意してくれてスノーブーツ初心者の私にも一つ一つ性能や値段の違い等丁寧に説明してくださいました

ブーツ自体はどれもしっかりしていて、値段も正直どうでも良かったのですが、やはりサイズが小さくて…

「もしよろしければここから10分くらい歩いたところにABCマートもございますが…」

このお陀仏した靴で北海道の10分かかるベチャベチャの雪道を歩く?!この私が?!

お姉さんは気遣って提案してくれましたが吾輩はもう一歩も動きたくありません
床に散乱したブーツに取り囲まれながら明日のジョーみたくソファで死んでいる足がジャイアント馬場の女を追い出したい一心でしょうか

「でしたら、こちらのブーツはどうでしょう?有名なブランドなので、かなり値が上がってしまうのですが、男女兼用でサイズももしかしたら合うかもしれません」

結論から申し上げますとそのブーツは3万しましたがそいつに決めました

理由は
①滑り止めの威力がすごい
②靴下1枚でも保温性高
③函館民も愛用

②に関しては山登り用のめちゃくちゃぶ厚い靴下を履いていたため、タイツだけなら余裕で履けました
サイズに関してはこれで解決です
(それでも最初はちょっと窮屈でしたが、履き慣れた今ではピッタリです)

人生において最高額の靴をまさか北海道で購入するとは夢にも思いませんでした
なので元を取ろうと(?)関西に帰ってきた今でも毎日履いてます
靴下1枚で足元ポカポカなの最強です 雪用の靴とか知らねぇお前はただの地面を歩くんだ

ブランドは全くわからないのですが革なのできっと上等なんでしょう
登山が趣味の妹とその彼氏に北海道のお土産を渡すために会ったのですが、その時にブーツの底を見せたら二人とも知ってるブランドでした(登山靴も展開しているらしい)
妹にその靴くれって言われて丁重に却下しました

3万の出費は中々でしたが、明日から2日間登別・白老と靴屋がすぐになさそうな土地でしたので(失礼)、途中でぶっ壊れない頑丈な靴を選びました

実際、このブーツにしてからは凍結していても全く滑らず歩けました!
それにタイツ1枚でもあったかいのがいいですよね
足元の対策は関西でもずっと悩んでいて、最悪靴下3枚履きの覚悟もしてたので助かりました

もうサイズが合う靴が見つからなかったら、靴底に接着剤つけようかなと思っていたのですが店員さんの説得もあり冷静になって靴選べて本当に良かったです

そもそもこの関西から履いてきた靴は借り物なんですよ
新しいブーツが入っていた箱をもらって、その中にぶっ壊れた靴をしまい京都までヤマトで返品しました(送料クソ高)
帰ってきてから親戚のおっちゃんに靴破壊したことを謝罪しましたが「古い靴やったからな〜ええで」と許されました 送料返せ

こうして、無事足元をアップデートしたことで、これからのさらなる過酷な土地でもやっていけたのはこの函館で買ったブーツのおかげです

今でも寒いから履いてると言っていますが、ふと足元を見ると、北海道にいたことが鮮明に思い出せて嬉しくなるから履いているのかもしれません
そう考えるといい買い物したなって思えますね

まだ2日目なのにめっちゃ長くなりました
というかほぼタクシーと靴の話しかしてなくて草

3日目は函館から登別に向かいます
ホテルでシャカシャカパンツとか傘を乾かしますが暖房の力ですぐ乾きます
波乱の函館でしたが明日またさらなる波乱が待ち受けているとはこの時知るすべもなく暖房調整に満足し安眠

冬の北海道、パニックなしで過ごすとか絶対無理です
次回は登別です
果たして無事に月島はお風呂に入れるのか?!乞うご期待!!

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