ブルームーン(Vintage)
ブルームーンとは
赤青の《血染めの月》を採用したデッキ。
デッキを調べるとモダンプロツアーにて行弘賢氏が構築したものが有名。《血染めの月》をサイドボードに入れたデッキを使用していたが毎回サイドインしていたことからメインから採用したデッキ。メタゲームは多色土地(ショックランド)、特殊土地(フェッチランド)が環境に多くまた他の要因もあるが《血染めの月》が腐らず強く使えた環境だった模様。
また、古くはオールドスクールの時代にも《血染めの月》を使用したデッキもある。2018年エターナルウィークエンドでブルームーンが優勝をしている。モダンと同じようにオールドスクールも多色土地(デュアルランド)・特殊土地(真鍮の都、ミシュラの工廠etc)環境になりやすく《血染めの月》が着地すると機能不全に陥るデッキも存在する。
ヴィンテージ環境
ヴィンテージの環境を考えると上記の土地環境と同じようにメタゲーム上位を占めるデッキではデュアルランド、フェッチランド、《Mishra's Workshop》、《Bazaar of Baghdad》といった特殊土地が大半を占め、また基本土地を採用していないデッキが大半の環境になっている。
《血染めの月》は環境に刺さり、また土地はこれ以上の強いカードは出てこない(出てきたらMTGのサービス終了になる)ので、長く使えそうなデッキということで今回のヴィンテージ版でブルームーンを採用したデッキの調整を始めてみました。
デッキリスト
土地
3 Volcanic Island
3 島
1 山
4 沸騰する小湖
1 溢れかえる岸辺
1 汚染された三角州
1 霧深き雨林
3 不毛の大地
1 露天鉱床
クリーチャー
2 敏捷なこそ泥、ラガバン
2 戦慄衆の秘儀術師
2 ドラゴンの怒りの媒介者
1 厚かましい借り手
1 濁浪の執政
スペル
4 意志の力
4 定業
3 血染めの月
2 表現の反復
2 稲妻
2 狼狽の嵐
2 紅蓮破
1 否定の力
1 ギタクシア派の調査
1 思案
1 渦まく知識
1 精神的つまづき
1 噴出
1 外科的摘出
2 ダク・フェイデン
1 覆いを裂く者、ナーセット
パワー9
1 Black Lotus
1 Mox Sapphire
1 Mox Ruby
1 Ancestral Recall
1 Time Walk
サイドボード
4 虚空の力線
4 破壊放題
2 魔力流出
1 狼狽の嵐
1 紅蓮破
1 血染めの月
1 The Tabernacle at Pendrell Vail
1 魂標ランタン
このデッキのメイン戦略として《血染めの月》を着地させゲームスピードを落とし、各種キャントリップを《戦慄衆の秘儀術師》で使いまわしアドバンテージを稼ぎ相手の行動を妨害するデッキになっています。
本来は《再鍛の刃、ラエリア》をメインのアタッカーにしたいのですがカードを持っていないので《濁浪の執政》になっています。
《ドラゴンの怒りの媒介者》で墓地は肥えるのでサイズアップはかなり容易にできますし、盤面に着地したあとでも《戦慄衆の秘儀術師》でサイズアップしていくのでこのデッキに合っていると思い採用しました。
カード解説
《ドラゴンの怒りの媒介者》
スペル誘発の「諜報」が使ってみるととても強く感じる1枚。キャントリップ系のカードとのシナジーでドローの質の向上が凄い。チューターが入っていないこのデッキで《厚かましい借り手》や《ダク・フェイデン》といった特定の対策カードへのアクセスを容易にしてくれる一枚。1ターン目にキャスト後、各種Moxや《ギタクシア派の調査》をキャストで次のドローの確認ができるとかなり強い。
《外科的摘出》
《戦慄衆の秘儀術師》で使いまわしたら面白いと教えていただき採用。1枚刺しの多いヴィンテージで何を抜くかは難しいが《不毛の大地》で割
った《Mishra's Workshop》《Bazaar of Baghdad》《ウルザの物語》やデッキの核になる《逆説的な結果》、青いデッキ相手なら《意志の力》などが狙い目。
《表現の反復》
超強い。2マナでできるアドバンテージではない。先手3ターン目に唱えたいカード。土地の安定につながる超カード。後手では強さが半減するのでサイドボードでは1枚抜いて他と入れ替え。
サイドボード
対ドレッジ
サイドイン
《虚空の力線》《The Tabernacle at Pendrell Vail》《魂標ランタン》
サイドアウト
《精神的つまづき》《狼狽の嵐》《紅蓮破》《否定の力》
《虚ろな者》を対処するために《破壊放題》を採用してもいいかも?
対ゴロスショップ
サイドイン
《破壊放題》《魔力流出》
サイドアウト
《狼狽の嵐》《紅蓮破》
《魔力流出》が着地を目標に。
対8cast
サイドイン
《破壊放題》《魔力流出》
サイドアウト
《否定の力》《狼狽の嵐》《精神的つまづき》
対墓荒らし
相手の色により色々…
基本的には《狼狽の嵐》《紅蓮破》をインして、《ダク・フェイデン》をアウト。
《血染めの月》を採用できるかもしれないデッキ
「赤単」
レガシーの「赤単プリズン」を原型。元のレガシーのデッキでは《猿人の指導霊》、《金属モックス》、《古えの墳墓》によるマナ加速を行い1T目から《血染めの月》、《月の大魔道士》、《三なる宝球》のキャストを目指すデッキ。《三なる宝球》《虚空の杯》が制限カードであり《Mishra's Workshop》があるヴィンテージではデッキを考えないと劣化版「ゴロスショップ」になる。方向性が難しい。
ゴブリン
クリーチャーに寄せ早期にゲームを終わらせる型。メインはゴブリンのパンチ+コンボに《血染めの月》を混ぜた感じ。《魂の洞窟》を採用でき青いデッキに強く出れるが《血染めの月》とシナジーが悪いのであくまで月はサイドプランになる。
まとめ
《ウルザの物語》環境において《血染めの月》を採用したデッキはかなり強いと思います。最後に記載した2つのタイプもメタゲームの中心のデッキではないので対策を中々されていないのでワンチャンスはつかめるかもしれません。
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