鋼の風のスフィンクス(Vintage)
鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind
飛行、先制攻撃、警戒、絆魂、プロテクション(赤)、プロテクション(緑)
6/6
ヴィンテージのデッキリストを見るとよく目にする《鋼の風のスフィンクス》。
ヴィンテージを始める前はそもそもカード自体を知らない状態で、なんでこのカードが採用されているのかが分からなかったので少し書いてみようかと思います。
ヴィンテージ環境はご存知の通り(ほぼ)何でもありの環境。
その中でもエムラクールでもなくグリセルブランドでもなく何故このカードなのか。
もちろん上記のカードを使用しているデッキもありますがこのカードの利点を解説していきます。
キーワード能力しかなく特別な効果もなければ即座にゲームを終わらせるカードでもない。
そんなカードが何でもありのヴィンテージのメインボードで活躍するその訳とは…
マナコスト
重い。基本的にこのカード素キャストするカードでは無いのでハンドに来たら腐りがち。
しかし《意志の力》《否定の力》のピッチコストとして使える青いカードと言うだけでプラスのメリットになる。偉い。
アーティファクト クリーチャー
もちろんデメリットもあるがアーティファクトであると《修繕》からコスト踏み倒しで出せる。(そもそも99%は踏み倒されて出てくる)
修繕から出せば当たり前だが打ち消しをされないので場に確実に着地できる。
さらに伝説のクリーチャーでない点が偉い。《カラカス》によるバウンスを逃れられるので《引き裂かれし永劫、エムラクール》、《グリセルブランド》の様な超強力なクリーチャーよりも安定して場に残り続けられる。
飛行
環境に飛行/到達を持つクリーチャーが採用されることが少なくクロックとしては十分。
最近は《ドルイドの誓い》で採用されていたグリセルブランド、エムラクールが《残虐の執政官》に変わってきており対処されやすくなっている。(そもそも環境にオースが少ない。)
同じく踏み倒しで出てくるオース以外にはフルパワー《タルモゴイフ》くらいにしか負けない。ただ後述のプロテクション(緑)でどんなに大きくても関係はない。
書いてて気づく、飛行を持っているクリーチャーに対して弱い。(そもそも採用されている飛行持ちクリーチャーがとんでもないクリーチャー達だからしょうがない。)
先制攻撃
あまり強さを感じたことがないが持っていていらないことは無い能力。《残虐の執政官》相手にアタックを封じられるので強い。(アタックの能力誘発で除去されるので場合によりけり。)
このクリーチャーを超えるサイズのクリーチャーは上記のオース系以外かなり少数。(2021年11月現在《ウルザの物語》のトークンが大きいですがアレは壊れなのでノーカウントにさせていただきます…)
警戒・絆魂
とても強い能力。ダメージレースを壊すには十分。6/6が常に立っていてこれを超えるのはかなりむずかしい。環境に採用されるカードで《剣を鍬に》、《流刑への道》ぐらい。そもそも執筆時にはこの2枚が採用されているでデッキはごく少数であり、デッキ自体も少数。(WURアルカニスト、逆説メンター、Death&Tax)
プロテクション(赤)・プロテクション(緑)
アーティファクト破壊が得意なプロテクション(赤)も強いし《赤霊破》《紅蓮破》で触れないのが強い。《ダク・フェイデン》のマイナスで持っていかれないという副産物も。
そしてなんと言っても環境に適応したプロテクション(緑)がとても強い。
緑と言えば《王冠泥棒、オーコ》。このカードに触られない大型クリーチャーは偉い(そもそも大型クリーチャーに触れるオーコがおかしい)。また、アーティファクト・エンチャント対策として取られている《活性の力》、パーマネント全てに触れる《暗殺者の戦利品》に対しても発揮し、このカードを対処する難しさに拍車をかけている。
おわりに
ザックリとした内容ですが《鋼の風のスフィンクス》のヴィンテージにおける採用理由でした。
採用されうるカードの中での対処として《流刑への道》、《剣を鍬に》の追放除去、《ハーキルの召還術》によるバウンスになるかと思います。ただ《修繕》を介さなければ基本的に出てこないので《修繕》をいかに通さないかと言うところかと思います。他にも通したくないカードしかないような環境ですが…
以前は《修繕》から釣ってくるのは破壊不能を持つ《荒廃鋼の巨像》の枠でしたがワンパンチで終わらせられるクリーチャーよりも、《王冠泥棒、オーコ》で鹿にされないファッティーの方が環境にあっているのでこちらの採用が大きいようです。
さぁ!《修繕》(100円)から《ボーラスの城塞》(100円)か《鋼の風のスフィンクス》(100円)を持って格安環境のヴィンテージに参入だ!!!
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