凪 碧い砂
作/Tana.Ellis.Kelly
海面に風が吹く
小さな波が静かにやってくる
こんなに穏やかな海を見たことがない…
そして穏やか波の音に
心が揺らぐ
海面と空が一続きになっているかのように青々しく
綺麗な砂浜に
心が奪われる
胸の奥で光る
切ない気持ちは
誰にも見えないから
この恋しい気持ちも苦しさも
誰にも分からないから
いつか、今の気持ちを懐かしく
想える日がくるなら
その日がくるまで
ひと夏の経験として、
軸をここにおいて
コンパスのように一周まわして
また新たに始めてみるのもいいのかもしれない
いつか、今の気持ちを後悔せず
想える日がくるなら
その日がくるまで
海を泳いで流されていくように
情に流されてもいいのかもしれない
ただ…
愛することを教えてくれたのであれば、
忘れることも教えてほしい
ふと流れ出るように溢れた涙は
きっと
その涙は海に帰る
辿り着かない場所には
辿り着けない理由がある
人の心は海と繋がっている
波もあれば安らぎもある
だから
心の声を聞きたいときは
海の声を聞きたい
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