道しるべ
※朗読用ではありません。
制作2010年10月10日
編集2023年4月25日
著者/tana
帯紙、考案者/くる
手を伸ばせば届くと想っていた
あの日の気持ちも
あの日の記憶も
手を伸ばせば光をもらえると想っていた
カラダに夕暮れがさしこむ、オレンジ色のわたし
そして影が…これは、もう1人のわたし
2人のわたしが同じ動きをする
どっちが、ほんとのわたし?…
影のわたしの方が、私より私らしい…
そんな気がした
どうして、こんなに悲しくなるんだろう…切なくなるんだろう
今の私は何がしたいんだろう
今の私は何を必要として、
何を想っているんだろう
子供の頃のように
まっすぐに
綺麗な物を綺麗だと
言えたらいいのに
鏡に映る私は
今の私ではなく遠い過去の私
心の窓に映る
優しい笑顔も怒った顔も
わたしなはずなのに
わたしが受け入れられない
自分の存在を消すかのように
まるでいないかのように
そっと身をおいていた日々
見ないで欲しい
話し掛けないで欲しい
想わないで欲しい…と
そんな日もあったからこそ
今がある
そして明日がある
ちゃんと分かっている
ただ…
どうして今日はこんなに
胸が苦しいんだろう
誰かに会いたい日は
誰かに甘えたくなる
泣きたい夜には、あなたに逢いたい
想いが届くなら
それがあなたの道しるべ
泣きたい夜には、あなたが恋しい
後悔をするなら
それが月に満ちた道しるべ
どんなに真っ暗な道でも、
あなたなら色々な道を探せる
一つだけの光を辿って、
未来も過去も自由にゆける
あなただけの想いをこの想いを
ありのままに
誰かの心を、誰かの声を、
あなたなら受け止められる
それがあなたの道しるべ
あなたを一言で語るならば
あなたはあなたでしかない
ただ、でも、それを重く感じないでほしい…重く受け止めないでほしい…
この灯りだけを信じて
立ち止まらいで
歩いていってほしい
泣きたい夜には、あなたに逢いたい
一つ一つを言葉を胸にしまい込んで
あなたに、たくした想い
それが道しるべ
泣きたい夜には、あなたに居てほしい
今宵の月は、とても綺麗だから
それが…
あなたとわたしの道しるべ
※朗読用ではなくnote用に長編を短編に編集したものです。
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