一揆
夏になるといつも頭に浮かぶ。
夏草や兵どもが夢の跡
荒涼とした土地。朽ちた槍が大地に刺さり、白骨が草に埋もれている風景。結局のところ人がどう生きようと何も影響を与えない。諸行無常をずっと感じている。
エエジャナイカ エエジャナイカ
日本人には革命を起こした歴史はないようだ。
せいぜい見境なく目先の利益に飛びついて、何も考えず庄屋の納屋を襲う程度。後には何も残っていない。
無知で楽天的なお祭り民族で構成されているのだろう。そのくせ小さな暴動は空気を読んで実行できないのだ。
一揆を起こしたとて数年後には夢の跡。意味などないのだ。