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【備忘録】雑貨屋巡り自分探し
ミニマリストという単語の流行とともに、最低限のものしか持たない暮らしにスポットライトが浴びるようになった。
震災や豪雨で家を失ったときに、特別になくてもよかったと感じられるものが多くあったという体験をもとにより広がった考え方でもある。
ものに対して特にこだわりのないわたしは、確かに思い出のものも写真も振り返らない。
見なければ、ないものと同じ。
使わないものを溜めることは、場所にお金を払うことと同じ。
ミニマリストのその発言に影響されたわたしは、実家でも一人暮らしを始めてからも多くのものを断ち、捨て、手離してきた。
雑貨が好きな人、インテリアが好きな人たちはおしゃれなイメージでセンスが良くて物が大切にできて、わたしとは反対側の人だと思った。
安かろう悪かろうとまではいかないが、日常的に使うものは多少頑丈で見栄えがいいものが欲しいという思いで百均商品が流行っていても多少いいものを買うことはある。
欲しくても、なくても特に困らないものに関しては増やさないように、場所に収まるようにしてきた。
数年前、初めて出会ったときは特に興味を持たなかったYouTubeチャンネル。
わたしは歩くことが好きなので時間があるときは、移動手段は徒歩に頼る(地下鉄が苦手というのもある)。
そのときにラジオを聴きながら歩いたりするわけだが、このチャンネルで8時間のラジオ総集編を見つけた。
再生時間は長ければ長いほど次を探す必要がないので、ありがたいと思った。
未来さんと先生の会話はとても聴きやすく心地よかった。
自分より少し年上の人たちの会話というのもわたしの好みだった。
8時間を聴き終えたわたしは、他の動画も見たくなった。
家にはテレビがないので、何か見ながら作業したいときに流す動画として旅行vlogを見始めた。
これも短尺だと次を選ばないといけないので、長尺がありがたかった。
次に一人暮らし動画の総集編もあったのでそれも観ることにした。
彼女は多くのものを持っているが、大掃除動画中で手放すものはないと言っていた。
全てのものに思い入れを持って大切にしているのだ。
わたしは彼女の考え方や生き方が素敵だと思った。
わたしは去年の4月から転職を機に上京し、一人暮らしを始めた。
転職をしているので、今回の職場もいつまで続くかもわからないし、いい出会いがあって結婚したら引っ越すことになる、そう考えるといつ引っ越しをすることになってもいいようにあまりものを増やさないようにしていた。
今でも多くのものを愛せる自信はない。
だけど、自分がいいなと思うもの、豊かになれるものはエッセンスとして加えていいのではと思い始めた。
ある意味、覚悟でもある。
例えば、トースターひとつとってもそうである。
わたしの家にはオーブントースターがない。
そもそもパンより米派だし、たまに食べたければ外にいけばいいし。
たまに使いたいときもあるけど、別になくても死にやしない。
このひとつを増やすと、引越しをするときに荷物が増えることになる。
そう思って今まで買わなかった。
ただ、もう少しここにいる覚悟を決めれば増やしてもいいのではないかという気持ちが芽生えた。
何でもかんでも増やすということじゃない。
自分が何を持っているか把握できる範囲、愛することができる範囲で、自分のときめくものを手に入れて使っていく。
そんなこんなで、何かときめくものはないかと休みの日に雑貨屋巡りなどをしてみた。
ついでに、先日会った友人が革のコートはあたたかい、と言っていたのでそちらも探すことにした。
しかし、これが意外と難しい。
自分の中の理想というものがあるから、なかなか見つからないのである。
雑貨屋巡りや雑貨を集めることが好きだという人たちが世の中にいるわけだが、これを好きだという人たちが改めてすごいと思った。
雑貨屋巡りって自分探しをしているような気持ちにもなる。
本来使えれば何でもいいはずなのに、その中から自分の「好き」を探し出すのである。
その日は半日くらいかけて恵比寿〜中目黒を散策したわけだが、自分の好みに出会うことはなかった。
でも、結構楽しくて新しいお店も見つけて充実した休日を過ごすことができてよかった。
休日の過ごし方に、新たに雑貨屋巡りが追加された。
ひとりだと見つけられないような気がするので、誰か一緒に巡ってくれる人がいたらいいなと思った。
それと、今は一旦ミニマリストという思考から離れて、自分が生きていくためのちょうどいいも見つけたい。
もし、おすすめの雑貨屋さんやブランドがあれば是非コメントで教えていただけると嬉しいです。