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【剣盾シングルS24 最終465位 1856】〜ほこ×たて〜 パーフェクトアーマードミミノラゴン

-はしがき-
我羅留(がらる)に盾と矛とをひさぐ者有り。
此れを誉めて曰く、「わが盾の堅きこと、能(よ)く通すもの無きなり」。
又、其の矛を誉めて曰く、「わが矛の利(と)きこと、通さざるもの無し」。

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ある人曰く、「子(し)の矛をもって、子(し)の盾を通さば如何(いかん)」。其の人答ふ、「鉄壁積み、鍛えん。さすれば其の矛、盾を通すこと能(あた)はず」。人々皆、盾を畏れにけり。

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※相手鉢巻の先制エラがみ、こちらB+6


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構築経緯

前回の竜王戦ルール終了後、アッテイさんの初手ダイマ珠ディアルガ+ミミノラゴン軸を使ってみたいと思っていた。シーズン序盤これで潜ったところ、構築のパワーが凄まじく連勝を重ね、基本選出とした。

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上位ではラプラス・トリトドン・ランターンといった、カイオーガ対策の水無効ポケモンが多く採用されており、窮屈な立ち回りを強いられた。ノラゴンの出しづらい構築をみるため眼鏡コータス、太い骨Aガラガラを採用したが、打ち分けできないコータスでは水無効・ドラゴン+ザシアンの並びを崩せず、Aガラガラは水無効・ドラゴンにタイプ上弱く選出できなかった。

鋼ドラゴンの耐性+H100/B120/D100の耐久で圧倒的な対面性能を誇るダイマディアルガから展開する軸は残したい。ミミッキュのトリルから展開できそうな鈍足高耐久・BD強化可能な積みポケを探したところ、冠ルール後期に話題になったレジスチルを発見した。ディアルガと弱点こそ被るものの、レジスチルの苦手なウーラオス・エースバーン・ランドロスをディアルガのダイマ+ミミッキュの呪いジャポの実にて強引に処理すると、裏のレジスチルを通しやすくなることを発見し、ディアミミノラゴンスチルの並びが完成した。

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次に、原案同様技誘導&サイクル構築誤認要員として地面の一貫を切る駒が欲しかった。炎の体ファイヤー、静電気サンダーを検討したところ、初手にくる水ウーラオスがダイアイスで倒せず重い為、ゴツメ持ちが一定数いて水ウーラオスを牽制できるサンダーを採用した。

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最後に、重いイベループやホウオウループの伝説にタイプ相性上強く、ドヒドイデの後投げを誘って渦潮滅びで確実に倒せるHBD草食マリルリを採用したが、シーズン中盤から身代わり持ちジガルデを軸とした受け寄りの構築が激増し勝てなくなった。ジガルデと対面した際にも1度引かせることができる為、原案と同じく腹太鼓もちダルマモードGヒヒダルマを採用して構築が完成した。

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個体説明

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ディアルガ@命の珠 プレッシャー
203(220)-x-141(4)-222(252+)-121(4)-114(28)
時の咆哮 / 徹底抗戦 / 吹雪 / 大地の力

初手ダイマするヤンキー。原案個体から耐久を少し削りSを少し振った個体を9月の公式大会「レジェンド・オブ・ラウンド」にて使用したところ、HC or HAベース90族の上から動くことが多かった。そのため、今回も同族意識でSに28振り、Cは特化、残り耐久とした。
技について、龍・鋼最高打点となる時の咆哮・徹底抗戦および襷ポケモンを1撃で屠るダイアイスの元技吹雪は確定で、残りひと枠は自身のDを上げつつ殴れてザシアン・ネクロズマへの打点となる大地の力とした。オーバーヒートと比べて火力不足であり、構築単位で重いナットレイへの打点が乏しくなるが、初手ダイマしてくるラプラス、チョッキオーガとの撃ち合いに強くなれるため、一長一短である。

基本的に初手に出してダイマックスを切るが、終盤初手ダイマへのマークが厳しくなった為、相手のウーラオス・エースバーンから格闘技が飛んできそうな対面は一度ミミッキュに下げ、ウオノラゴンで荒らした後に展開するケースも多かった。ウオノラゴンがトリル中1〜2ターンで倒れると残りのトリルターンに上からダイスチルダイアースを積めるため、不利対面での被ダメージを軽減できた。


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ミミッキュ@ジャポの実 化けの皮
162(252)-110-145(252+)-×-126(4)-90
※すばやさ個体値0、下降補正あり
ウッドハンマー / 呪い / 身代わり / トリックルーム

S16にトリル眼鏡カイオーガ軸で潜っていた時から愛用している個体。トリルエースがウオノラゴンのため、気持ちS実数値を近づけたく最遅とした。
ディアミミノラゴンの原案個体と異なり、襷を持たせずHB特化としている。HBに振り切ることで

・珠陽気エースバーンの巨大火球→確定耐え
・珠意地エースバーンの巨大火球→50%耐え
・珠陽気ゼクロムの雷撃ダイサンダー→75%耐え
・意地ネクロズマのA1↓メテオドライブ→確定耐え
・意地悪ウーラオスの暗黒強打→皮ダメ込み確定耐え
・意地鉢巻水ウーラオスの水流連打→皮ダメ+2発を確定耐え
・意地マンムーの氷柱針5発+氷の礫→皮ダメ+4発+礫を確定耐え
・珠以外のランドロスの地震ダイアース・空を飛ぶダイジェット→皮ダメ込み確定耐え

と対応範囲がかなり広がり、場合によっては①ミミッキュを受け出し→②トリル→③ディアルガを裏に残してTOD or トリル下でディアルガを再展開させる動きも取れ、非常に動かしやすかった。

持ち物について、ゴツメでなくジャポの実なのは身代わりを使う都合上1度しか削れないことが多いからで、ガブリアス・マンムーの地震や氷柱針でも相手の襷を削れるジャポを採用している。ヌケニン対策も一応兼ねている。
レシラム・白キュレム・ダイマゴリランダーと対面してしまうと何も出来ずワンパンされる為、気合の襷とは一長一短である。

技について、トリックルーム・ダイマ枯らし用の身代わり・自主退場およびラスイチへの詰め筋となる呪いまで確定で、攻撃技は高火力草技のウッドハンマーとした。ウオノラゴンを止めにくるラプラス・トリトドン・ランターン・貯水ガマゲロゲと対面した際上から叩ける。環境に多いラグラージや、ウオノラゴンの呼ぶカプ・レヒレ・水ロトムにも打つ機会があった。最終日の500位チャレンジで瞑想カイオーガを止めた神技。相手の黒バドレックスに対して影打ちで負荷を掛けられないのが少し不便であり、一長一短。


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ウオノラゴン@拘り鉢巻 頑丈顎
197(252)-156(252+)-120-x-101(4)-95
※すばやさ個体値V、下降補正なし
エラがみ / 逆鱗 / 噛み砕く / こらえる

タイプ相性を忘れたガラルの矛。基本的にエラがみしか押さない火力お化け。水技との補完も取れる龍一致最高打点の逆鱗は確定で、噛み砕くはヌケニン意識だが1度も使わなかった。この枠は氷の牙、サイコファングでも良いので、氷4倍勢やヒトデを見たいなら検討すべき。ダイウォールになる補助技のこらえるはイバン運用の名残で、ぶっちゃけ寝言で良いが、2回ダイマ枯らしに貢献した。カイオーガと異なり、HP1でも上から殴れば火力が担保されている点が強い。


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レジスチル@食べ残し クリアボディ187(252)-95-222(252+)-x-171(4)-70
※すばやさ個体値V、下降補正なし
ボディプレス / 鉄壁 / ド忘れ / 眠る

タイプ相性を忘れたガラルの盾。本構築のMVP。ミミッキュのトリックルームから展開することで、多くの相手に上から3回積むことができる。鉄壁・ド忘れ・Bupが火力に乗るボディプレスまで確定で、残りの枠はワンチャンを掴める眠るとした。ラスイチゴーストタイプ対面は何も出来ないので、出来る限りディアルガで黒バドレックス・ミミッキュ・ドラパルトを処理するよう心がけた。ゴーストへの打点がなく負けた事よりも素眠りでワンチャン掴んだ回数の方が多かったので、採用して正解だった。トリル下で積むと、陽気エースバーンの跳び膝蹴りなど不利な攻撃も残飯+眠るの回復で間に合うことがあり使っている本人が引いた。
B+6レジスチルの前では鉢巻ウオノラゴンのエラがみもかすり傷である。


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サンダー@鋭い嘴 静電気
174(68)-151(252+)-122(132)-x-111(4)-127(52)
ワイルドボルト/ブレイブバード/羽休め/バトンタッチ
※シーズン終了まで気付かずA個体値「かなりいい」のままで運用していました😇
本来あるべきのA実数値は156
上のラッキーは乱数2発で飛びました


地雷枠。当初はタラプサンダーとして育成したが、マスコット枠になっていたため役割を考え直したところ、ホウオウラキヒトデの初手ダイマ+受けループがキツかったため、主にこの並びを破壊する為に物理型として育成し直した。A特化嘴ダイジェットでHBハピナス確定2発、B252H無振の輝石ラッキーも高乱数2発である。(王冠あげてたらミリ耐えされた回も全部倒せてたかも。。。)
A特化、Sは遅いホウオウをだいたい抜けるS+1でエスバ抜きのラインとし、残りを耐久に振った。バトンタッチによりS上昇をウオノラゴンorレジスチルに受け継ぐことで、受け攻めいずれの詰め筋も取れる。


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ヒヒダルマ@ヨプの実 ダルマモード
180-210(244+)-83(60)-x-75-141(204)
※ダルマモード変化後
180-232(244+)-83(60)-x-75-181(204) 
氷柱落とし / フレアドライブ / 地震 / 腹太鼓

地雷枠その2。努力値はディアミミノラゴン軸原案そのままに育成。技は火力重視で変更した。ムゲンループ、イベループ、ジガループとの対戦で相手の後投げドヒドイデの前で腹太鼓積んで倒す係。イベルタルの不意打ちを耐える調整は使いやすかったが、初手ヒトデダルマ対面で相手のヒトデが交代読み熱湯を打つことがあり、非ダイマ時の熱湯+ダイマ時の不意打ちで落ちるため安定はしなかった。
メタモン入りの構築に対しても裏にミミノラゴンを置くことで強気に選出した。


選出と立ち回り

基本選出
ディアルガ+ミミッキュ+ウオノラゴン
※マンムーなどディアルガがキツい襷ポケモンがいる場合、初手ミミッキュ→ウオノラゴン→ディアルガの順番で展開する

vsラプザシ、vs日ネクロ
ディアルガ+ミミッキュ+レジスチル
→日ネク軸は挑発やトリックしてくるレヒレを始末すれば、物理でも特殊でもレジスチルで詰ませられる。ディアルガでダイドラグーンのAダウンを入れることで、ミミッキュで安全にトリルをはれた。

vsジガルデorイベルタルorルギア +ラキドヒド
ダルマ+ミミッキュ+ウオノラゴンorレジスチル
→選出じゃんけんに負けたら終わり。初手有利対面なら迷わず腹太鼓を押す。

vsホウオウ +ラキドヒド(ラキトドン)
サンダー+ウオノラゴン+レジスチル
もしくは、サンダー+ミミッキュ+ウオノラゴンorレジスチル
→有利対面作ったらサンダーでダイマックス。トリトドンは多くの場合ミラーコートから入ってくる。相手のホウオウのダイマはウオノラゴンにバトンして気合いで流す。


キツいポケモン、並び

・特殊珠イベルタル
ディアルガとダイマ切りあったらディアルガが負ける。たまに挑発持ってる。

・ラプザシの聖剣ザシアン
レジスチルのBupを無視して突破してくるのでツラい。配布色ザシアンにテンプレで搭載されており、環境初期は特に多く見られた。ラプラスの零度は試行回数を稼がせずボディプレスで突破すれば問題ない。

・チョッキオーガ+ナットレイ
ディアルガでダイマ切っても全然ダメージ入らない。取り巻きのナットレイがしんどい。レジスチルはナットレイを突破可能だが、先にド忘れ積んでも潮吹きに対する回復が間に合わない。

・対面構築のジガルデ軸、ルギア軸
受け寄りの選出はダルマで破壊できるが、ミミッキュや襷ポケモンと組んでる構築は無理。

・グラードン軸
タイプ相性的にキツく、特性ひでりでウオノラゴンも通せない。ダイドラグーンしたら相手の脱出パックが発動して拾った試合があった。

・壁ゼルネアス軸
初手ダイマ+壁+ゼルネアスは勝てるが、壁+ゼルネアス+襷ポケモンは無理。選出じゃんけん。

・壁瞑想オーガ軸
ゼルネアス軸と同じ。環境に数は少ないが同じ人と再戦しまくって泣きそうだった。


結果

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TN ユウタ 最終465位(レート1856)
TN Yu 最終511位(レート1850)




終わりに

S24中盤にダイパリメイクが発売されたが、S16のモンハンライズ発売時の比ではないくらいランクマッチが過疎ってしまった。今期は再戦が非常に多く、やることがバレたら強くない構築ゆえ非常に厳しい戦いを強いられたが、自己ベスト更新となる初の最終3桁前半を達成できて満足です。

レンタルはサンダーに王冠当てて公開し直したので、ぜひ使ってみてください!


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