東京ロッカーズ
中学〜高校時代ひと通りパンクロックの音源を聴き漁ると、今度はパンクバンドのライブに行きたくなって来た。
海外のパンクバンドの来日公演があるわけでもなく(ストラングラーズが京大西部講堂でやったけど見逃した…)
今のようにインターネットやSNSがあるわけでも無く、日本にパンクバンドがあるのかさえも分からない。
RCサクセションの忌野清志郎が髪の毛を立てるだけでパンクバンドと勘違いして最前列でツバを吐きながらポゴダンスをする奴等がいっぱいいた時代(笑)
曲聴いたらわかるやろって話やけど…
スティング率いるPOLICEもスティングがツンツンと髪を立てたヘアスタイルだったから初来日の京大西部講堂にはパンクファッションに身をつつんだ奴等が沢山いて、コレまた最前列でツバ吐いて暴れまくる。
そのせいで途中で演奏が中止になったってこともあったな。(名曲、孤独のメッセージはちょっとパンクっぽいけどね)
それだけみんな"生パンク"に飢えていたんだ。
その中の1人でもある俺は、ひたすらライブハウスのスケジュールを見て、『なんかパンクっぽいバンド名』ってだけでライブハウスに足を運んだ。
爆竹を持って(笑)
ロックンロールのバンドの演奏中に爆竹を投げ込んで帰り道にメンバーさん達に捕まって殴られかけたこともあったな。
そんな時何やら『東京ロッカーズ』ってパンクバンドの集団?があるらしいという情報が。
フリクション、リザード、Sケン、ミスターカイト…
観たい!観たい!観たい!
田村少年は東京ロッカーズのバンドのアルバムを買った。
フリクションとリザード。
フリクションはベースヴォーカルらしい。
観たこともないのに爆音でベース持ってレックさんになったつもりで聴きまくってた。
しかし、残念ながら関西でのライブの予定がない。
生フリクションをみることが出来たのは、後のゾーントリッパーってアルバムリリースのツアーの時だった。
もう3ピースではなく、オルタナティブロックな感じだった。
バンドを組んで何年か後にフリクションの初代ギタリストであるツネマツマサトシさんと共演させてもらったときは感激だったことを覚えている。
リザード!
今はもう無くなったサーカスサーカスってライブハウスに来るらしい。
行く行く!絶対行く!
当日、ライブハウスに着くとパンクのコワイお兄さん、お姉さんがいて…
端のほうの椅子席にドキドキ隠れるようにして観てた。
モモヨさんの少しダークなイメージに、なんか踏み入っては行けない所に来ちゃったって思ったなぁ。
田村少年の日本のパンクバンドのライブ初体験だった。