ヴェルディのサッカーを観た方がいい理由
ヴェルディのサッカーが面白い。
面白いには色々あるんだけど、
一番は
学びのある面白さ。
今、チームビルディングに悩んでいる育成のコーチや
他のクラブのコーチは、
このサッカーからも学びを受ける必要があると思う。
もちろん、海外を含め、他の多くのチームのサッカーからも多いに学びはあるのだが、
ヴェルディのサッカーには
①
+1(プラスワン)で相手を越えていく
自分で越えれなければ人で越す
②ボールを当てたら潜る
-1で前を向く
この2つをとにかく繰り返している。
局面でヴェルディの選手が1人多く感じるのは、相手の1人を無力化させているから。
誰に前をむかせるためにボールをどう運ぶのか、
その為に一つ奥にボールを入れることが出来ている。
理由
まずはセンターバックが必ず相手の1人を超えること。
ここがないと何も始まらない。
相手が来る前にボールを離して、もらった選手が苦しくなるのではなく、
2人のセンターバック(クラウン)で相手のトップを超える。
相手が2トップなら、センターバック(クラウン)と
アンカー(リベロ)で越えていくか、
サイドバック(ワイドアタッカー)の3枚で越えても良い。
細かいことの積み重ね、
こだわりの追求に見えるが、当たり前のこととも言える。
今の好調の理由、
昨年まで自分がプレーしていたからその理由はわかるけど、
さらなる進化というより、深化っていうイメージがある。
ボール支配率へのこだわりから、
よりゴールへの意識が高まったように感じる。
もちろん、ボールを大切にすることに変わりはないが、
サイドバックから裏へのパスが増えた印象がある。
つまり、裏への意識、フリーランが増えたこと、
そこへのパスを出すことによって、
一番使いたいスペース、ペナルティエリアの角(ポケット)、
バイタルエリア、
食いついてくれば
ワイドワイド
がうまく使えるようになった。
この裏のスペースへのランニングと捨てパスの意識がヴェルディの好調、昨年との違いだと感じる。
今年加入した選手がいいアクセントになって強化された印象が強い。
やりたいサッカーに合う選手を連れてこれたこと、
去年からいる選手の成長ももちろん心強い。
潮音、優平、ジョエル。
この3人のプレーぶりを見ればわかるが、落ち着きと2つ先を見てプレー出来ている。
一番の成長は、
①から③の位置にパスを出したいときに直接出せないとき、
②を使って③に出すことでスピードアップを図っていること。
分かりにくいけど、これを意図的に繰り返しているからテンポが生まれる。
あとは、
11対11を
11対10にする作業をとにかく繰り返すこと。
井出選手、福村選手の加入は大きいように感じる。
トラップの前にイメージがある。
仲間にはわかり、相手にはわからないボールの持ち方、これが凄く大切になっている。
研究されるまで好調は止まらないと思う。
山下選手は前から色んなところでずっと話しているけど、
僕に引退を決めてくれた選手である笑笑
もちろん素晴らしいし、まだまだ良くなる。
あの時、ブチ抜いていってくれたこと、今でも鮮明に覚えている笑
エーコも相変わらず点取るし、大事な時のためにわざと消えれるし、
コーチングスタッフも、昨年と変わらず選手への愛が伝わってくる。
あとは、このハードなスケジュールがヴェルディの良さを引き立てていて、
違う選手が出ても同じサッカーが出来ること。
誰が出ても同じ絵を描けていること、
これは本当にでかい。
やはり観ていると、選手が変わるとサッカーが出来なくなるチームが多い。
ではなぜ同じサッカーが出来るのか。
それは、練習で何度も何度も、繰り返し繰り返し理想の崩し方を頭と体に染み込ませているから。
戦術や崩しにこだわりがないのなら、
早く気づいたほうがいいかもしれない。
練習内容を全て変えるぐらいしてもいいかもしれない。
ディテールにこだわりを持つ、2年目の永井サッカーは面白い。
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