みずほ銀行で同性パートナーの代理人カード(家族カード)を作った
前編:「みずほ銀行で同性パートナー用の代理人カードを作れそうだ」
みずほ銀行の普通口座を、家族の共同口座として使いたく、申し込みをした。
わたしと、わたしのパートナー(同性・パートナーシップ宣誓制度利用済み、以下妻とする)は、これまで「B/43」というサービスを使って家計管理をしていた。
B/43は、いわゆるチャージ式プリペイドカードのサービスである。婚姻関係でない男女や同性カップルなど、法的に弱い立場のふたり組や、親子間で使うことに特化している。
これまで、妻とは必要時にB/43でチャージをしてワリカンという形式を取っていたが、住まいを共にするようになり、細かい場面で「どれがどちらの口座から引き落とされるのか」、「合計して何の部門がいくらになるのか」とやり取りが煩雑になってくるのを感じていた。また、都度チャージが必要になるため、少々面倒でもあった。
そこで、基本に立ち戻り、銀行口座をふたりとも使えるようにすることを思いついた。
「ふたりともみずほ銀行を日常的に使っているため、アプリや手続きの操作に新たに慣れる必要がない」という点と、「リアルタイムに引き落とし状況を確認できる」「現金での収入があった場合、振込手数料なしで共同口座に預け入れできる」「金銭の流れが一元化され、整理しやすくなる」などのメリットがあった。
一方で、婚姻関係にない同性カップルが代理人カードを作れるかどうかは、サイトを見ても明示されておらず、よく分からなかった。
前編:「みずほ銀行で同性パートナー用の代理人カードを作れそうだ」を書いた時点で、すでに支店に問い合わせをしていた。
そして、以下の案内をされた。
実際、それで作れた。
窓口の手続きもスムーズで、同性カップルであることにタイムラグやしつこい確認などもなかった。わたし一人で行ったが、そこも問題なかった。ただし、家族の身分証明書の原本(今回は運転免許証を使用)を提出する必要がある。これは同性カップルなどは関係なく、代理人カードを作る際の共通必要書類である。
ちなみに、わたしはみずほマイレージに加入していたため、キャッシュカード発行手数料もかからなかった。
普段、ニュースなどで「同性カップルは様々な不利益が~」などと耳にすることも増えてきたと思う。実際、本人たちはこういう場面で一々ドキドキしている。
ヘテロの婚姻カップルであれば「こんなの面倒くさいだけ!」と言われるような手続きかもしれないが、まだ「こんなの」が嬉しい社会に生きる人たち(も多いと思われる属性)である。
これが困っている当事者たち、また近くに困っていそうな人がいて情報を探している人たち、同性カップルの困難に興味がある人たちに届くとよいと思う。
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