見出し画像

『雑文集 田村真夏』母の日のプレゼントをはじめて贈る

<<< 目次
<<< 塀の外から「関心領域」を覗く

 「母の日」というイベントが嫌いだ。産み育ててほしいとこちらからお願いしたわけでもないのに、なぜかこのくだらない世に産み落とされたというだけで、感謝させられる日が、機会が、嫌いだ。「私は〇〇を贈った」「普段はしてあげられない××をしてあげた」というような、報告ともマウンティングともつかない子らの話が嫌いだ。バカみたいにカーネーションやピンクや赤を広告に起用し、「母性」という暖色で染め上げるマーケティングが成立しているこの日が嫌いだ。

ここから先は

2,209字 / 1画像
kindle版、紙の本に比べ、一番早く刊行されています。著者への還元率も一番高いです。特に著者を応援して下さる方へ、おすすめいたします。

作家・文筆家「田村真夏」が、これまで16年間書いてきたエッセイ・日記をリライトし、まとめたものです。一直線ではいかなかった半生を描きました…

応援していただけるととても嬉しいです。サポートを下さった方にはお礼のメッセージをお送りしています。いただいたサポートは何かの作品でお返しいたします!