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『雑文集 田村真夏』日記 長い一日

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<< 少しずつ身を削られていくこと

 午前5時過ぎに、ケータイのバイブ音で目が覚めた。友人から、1912年生まれの女優の写真が何枚か送られてきて、その感想をぽちぽち書いた。美しい外斜視の人だった。窓の外がうすらぼんやりとしたグレーと青の混じり色になっていた。意外に目が冴えていて、起きようかとも思ったけれど、寝た。

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2,034字
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作家・文筆家「田村真夏」が、これまで16年間書いてきたエッセイ・日記をリライトし、まとめたものです。一直線ではいかなかった半生を描きました…

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