第14週 / 会社の動機と社会課題をつなげる / ポール・グレアムの「スケールしないこと」とは何か / (20/09/06-09/12)
こんにちは。
朝晩が過ごしやすくなりだいぶ秋の気配を感じるようになりました。私は四季の中で最も夏が好きなので、毎日寂しい気分を味わっています。
先日、強い雨と強い日差しが繰り返される日がありました。日本は温帯湿潤気候ですが、最近は温帯らしくない、雨と晴れがハッキリしているような気がします。
■気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018 ~日本の気候変動とその影響~/環境庁
https://www.env.go.jp/earth/tekiou/pamph2018_full.pdf
上の報告を眺めると「強い雨が増加している一方、降水日が減少している」という記述があります。
日本も熱帯(サバナ気候)に見られるような、雨季や乾季に分かれてきているのかもしれません。100年後の日本人は四季を感じることはできるでしょうか。
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気づいたら投稿も14回目になりました。継続は力なり。それでは今週もよろしくお願いいたします。
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Quartz JapanさんのWILの久保田さんの「未来思考」に関する記事が、今週で最も印象に残った。
発想のリミッター(限界)を外して考えることで、未来の姿を導き出す
この記事を読んで「未来を姿を導き出すため」の、自分の思考プロセスをまとめてみた。
思考順
1)会社が成し遂げたいことは何か?(動機/会社がワクワクすること)
2)それは社会の何の役に立つか?(課題の解決/趣味で終わらせない)
3)それは具体的にはどの領域か?(絞り込み/少ない資源で成し遂げる)
4)それが解決したら、どの程度の社会インパクトがあるか?(経済インパクト)
5)何故、他は実行していないのか?(難易度の大きさ)
6)何故、私達がやり遂げられるのか?(実現性/絵に描いた餅ではない)
7)どんな方法で進めるのか?(成果を積み重ねたストーリーは考えているか)
8)今、具体的に何をしているのか?(足元の仕事/成し遂げたいこととリンクしているのか)
9)今の仕事にどんな課題があるのか?(何が不足してるのか/目の前の仕事はどうすれば解決するか)
人によっては社会課題の解決が動機の最上位かもしれないが、メーカー気質の僕は「ここの底から行動したいこと/作ってみたいこと」がやはり最上位だ。
僕は会社が目指す方向(ワクワク)が主軸にあり、それが社会のどの領域に大きなインパクトを与えることができるのかを考えている。
資源(資金、人、全て)が限られ、さらに確立されたビジネスモデルがまだ脆弱な会社にも関わらず、プロセスを楽しめずにイヤイヤ進める会社が、社会を変えるなんて戯言でしか聞こえない。
「あなたの会社はどんな社会課題が解決しますか?」
と多くのスタートアップ経営者は問われれる。しかし、会社は何をしたいのか?(創業時なら経営者が何をしたいのか?)という動機が最も尊くて貴重であるために、重要だと思っている。どんな環境でも変化しない普遍的な動機が、結果、社会課題解決につながるはずだ。
僕は、絶対的なメンバー働く動機と社会課題解決をつなげ、会社を継続させる仕組みを作ることが経営者としての大切な仕事のひとつだと思っている。
■ポール・グレアムの「スケールしないこと」とは何か?
創業者が起業時にしなければならない最も一般的な「スケールしないこと」は、自分たちでユーザーを獲得していくことです。これはほとんどのスタートアップに言えることです。ユーザーが寄ってくるのを待っていてはいけません。自分たちから獲得しに行くのです。
初期のスタートアップについて尋ねる質問は、「この会社は世界をリードするようになりますか?」ではなく、「創業者が正しいことをしたら、どのくらい大きな会社に成長しますか?
メンバー(経営者・従業員)の強い動機が土台にあり初めて、目の前の泥臭い仕事の積み重ねを可能とし、未来の姿の解像度を徐々に上がり、結果的に社会を変わる。
企業が社会変化を成し遂げられない理由の多くは、「課題があるが、事業利益が出ずに継続してサービスが運営できないこと」だ。スタートアップとは、そこの難易度が高い領域へ果敢に挑戦し、自らの技術や仕組み(企業文化も含む)で、新たな利益を作り急成長する企業だ。
そして実現するための正攻法な進め方(正しい進め方)は、難易度が高く、遠回りにならざる得ない。しかし、普通に考えれば誤っていない考えの上で作られた製品が社会へ受けいられるはずだ。
コツコツと目の前の仕事を積み重ねることは、プレスリリースのようにわかりやすく可視化されることもなく、すぐさま売上にも繋がらず、経営者の焦りを生む。
僕はポール・グレアムの「スケールしないこと」の意味は、当然だが字面のように本当にスケールしないことではなく、会社の成長(スケール)は結果論に過ぎず、焦らずに会社が信じることをコツコツと進めなさい、という意味だと考えている。
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今週も読んでいただきありがとうございました。
来週もよろしくお願いします。
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