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日常のぼやき
次回出演作品と同時並行でとある作品の稽古に参加している(最近、撮影が詰まっていてなかなか出席できない)のですが、やはり男女の色恋がメインの作品だと日常のコミュニケーションもその手の話題が多くなりますね。
この現場は19歳、20代前半、30代前半、30代後半の女優さんが4人ご出演(?)されているのですが、皆さん容姿はなかなか良く日常でもモテそうな女性たちです。
でも4人とも誰も恋人がおらず、30代後半のNさんに至っては戸籍に✖️が一つ付くキャリアをお持ちなのですが現在はお独り。20代での失敗を活かして次の相手探しは急がないそうです。
まあ、ここまでの話なら「演劇環境でよくある現場の風景」なのですが、特筆すべきはそんな4人が身の上の恋話をしていて19歳、20代の娘と30代後半の彼女ではまるで話が噛み合っていないところです(笑)
30代後半の女優さんが自身の恋愛観を語れば、20代前半の女優さんは「それ、男の人が可哀想じゃないですか?」と即座に返す。
19歳の娘に至っては人目憚らず「女の我儘ですね!」と彼女の価値観を一刀両断する始末(笑)
慌ててもう一人の30代中盤の女優さんが「まあ、世代の差だよね…」とフォローになっていないフォローを返せば、その30代後半の女優さんは釈然としない顔で「あんた達、いつか後悔するよ!」と一喝する始末(笑)
稽古が頓挫する論戦に発展しそうな雰囲気を察し、演出家(?)から稽古場では「恋バナ禁止令」が出たそうです。
なぜその場に言わせたはずの私がその「恋バナ禁止令」が発令されたことを事後に知ったかと言えば、外野でその話を聞いているといずれ誰かから絡まれそうな危険を察知したことと、単に面倒くさい雰囲気なのでトイレ行くふりして煙草吸いに行っちゃっていたからです(笑)
帰りの電車で当事者である30代後半の女優さんから「私、なんか間違ってた?」と聞かれたので、私はとりあえずこう返しました。
「まあオバさんだよね、君の発想…」
「多様性」などという言葉が巷で取り沙汰されるようになって久しいですが、物心ついた時はすでにその価値観が蔓延した社会で生きている若者たちと、その多様性に準ずる「女性の権利、有利性」を主張してここまで生き抜いてきた30代後半の女性とでは恋愛観も生き方も違うことを改めて感じ入った日となりました。
男女問わず、人は生きる限りいつまでも「アップデート」が必要ですね。
しかしアップデートが必要な人はやはり「古いから改める」側なのであって、その必要がない最新式の心のソフトウェアを最初から持ち合わせた若い人の感性や価値観にはどれだけ努力しても追いつけないのだろうな。
それにしても…
「男をこき下ろして、女の自分が優位に立とうなんて相手の人が可哀想ですよ…」
と言い切った20代前半のあの女優さん、将来いい女になるな(笑)
あ、そんな風に思う俺もアップデートが必要ですかね😌笑
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腹回りもアップデートが必要な歳か。