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【令和トラベル】多様性と凝集性がともに強い組織づくりへのチャレンジ

こんにちは!株式会社令和トラベル執行役員CHROの田村(@tamuchi20)です。
令和トラベルは、海外旅行業界のDXを通して、あたらしい旅行をデザインすることを目指して2021年4月に創業した会社です。プロダクト開発に全力を注いでおり、昨年12/6(月)にプロダクト(NEWT(ニュート))のコンセプトなどのお披露目をさせていただきました。LINE登録まだの方は、ぜひご登録ください!

令和トラベルの組織は創業から執筆時点(2022/02/28)で約11ヶ月が経過し、フルタイム25名、インターン12名とスタートアップ30名の壁にぶつかる規模感になってきております。

創業から一貫して、多様性のある組織づくりをしたいと考えていますが、多様性よりも凝集性の高い組織のほうがいいのでは?というようなお話も耳にする中で、多様性と凝集性のともに高い組織を目指すためにはどうすればいいのか?は、HRとしての大きなテーマの一つだと感じました。その中で、我々が、どのようなことを意識して取り組んでいるかを整理したいと思います。

なぜ組織の多様性(Diversity)が必要だと考えているのか?

事業成長のために多様性が必要不可欠だと信じているから

なぜ、我々が多様性に富んだ組織を作りたいと考えているのか?というと、大きく2つの観点があると考えています。ひとつ目は、組織の多様性が高い状態であることが、我々の事業を通して提供できる価値の拡大・成長に繋がると信じているからです。

我々の事業の第一歩として、旅行にまつわるあらゆる業務をデジタルを通して進化させること、そして海外旅行予約をスマートにしていくことでカスタマーのみなさんにとっての海外旅行のハードルを最大限なくしていくことにチャレンジしていきたいと考えています。

この事業を行うにあたり、様々な価値観を持ったカスタマーのみなさんが海外旅行に行く際に何に不安を感じているのか?何を求めているのか?ということと真摯に向き合う必要があるので、たとえば特定の海外旅行の経験だけを持った人だけでは、ほんとうの意味でカスタマーのみなさんが何に困っているのかに気づけない可能性があるので、多様な経験や感じ方を持った方で組織が作られていることがプロダクト・事業を作っていく上でとても重要だと考えています。

また、この事業を行っていくにあたって、旅行業に関する知識や経験は非常に重要なポイントの一つになりますし、エンジニアリングの知識やスキルも非常に重要なポイントの一つになります。これらの両者を持っている方はほぼマーケットにいないので、これまでのバックグラウンドの多様性が必要なことも間違いありません。

さらに、働き方のニーズに関しても多様性が高まっている昨今ですので、仲間さがし(採用)においても多様な働き方に対応できる組織であることは、柔軟なチーム作りに必要不可欠だと考えています。

メンバーそれぞれがミッションを絵で表現したものたち

シンプルにそのような環境で働くことが好きだから

多様性を大切にするもうひとつの理由が、多様性にあふれる環境で働くことが、好奇心が刺激されるなど心地よく、そのような環境で働くことが好きだからということもあります。

ビジネス的なメリットはもちろん重要なのですが、一緒に働く仲間たちが心地よく働くことができるかどうかは何よりも重要なことだと考えています。我々がどんなチームでありたいのか?の一つとして、多様性豊かなチームでありたいと心から思っています。

創業が2021年の4月と始まったばかりの会社ではありますので、既に多様性に富んでいるというよりは、まだまだ多様性の拡大のための土台作りをしているというのが、実態ではあります。

では、多様性拡大のための土台作りとしてどのようなことに取り組んでいるかも述べていきたいと思います。

多様性拡大のための土台作りとして取り組んでいること

多様性拡大のための土台作りの第一段階は、Inclusiveな組織を作ることだと考えています。そのためのポイント(これは、Inclusiveな組織かどうかというよりは、経営方針や人事方針などの浸透のポイントと言ったほうが正しいと思うが)は、方針の言語化・メッセージ発信と浸透施策の実行・日常のコミュニケーションで活用される仕組みづくりだと考えています。それぞれをどのように行ったのかということを書き留めておきたいと思います。

ひとつひとつの取り組みが特殊なものだとは全く思っていません。そのなかで大切なことは、「形としてやっている」ということではなくて、「浸透していると感じるまでやれている」という状況になっているかだと考えています。そのためには、方針やメッセージ策定には魂を込めること、浸透するためには生命体に栄養が行き渡る生命維持システムのように機能することが大切だと思います。自戒も込めてですが、他社が●●な取り組みをしたから自社でも導入しよう!というのは、まさに「形としてやっている」ということにしかならないので、自社の状況を踏まえて「浸透するために何が必要か」を考えて取り組んでいくべきだと考えています。

方針の言語化

我々の目指す組織を作るために(Inclusiveな組織にしていくこともここに含まれる)に、行ったことは、ミッション・ビジョン・バリューの策定HRポリシーの策定です。この方針を言語化することに経営ボードとしてコミットして、メンバーとともに魂を込めて作成しました。(詳細の進め方などは、以下のnoteをご確認ください。ミッション・ビジョン・バリューの策定HRポリシーの策定

令和トラベルのバリュー
令和トラベルHRポリシー

メッセージ発信と浸透施策の実行

上記で定めた方針やその言葉の意味を発信するとともに、それぞれのメンバーが考える機会を作っていくことも大切にしています。ボードメンバーからメッセージする機会を設けることはもちろん、ミッション・ビジョン・バリューについて考える機会を設ける研修は今期だけでも形を変えながら4回実施しています。また、中途入社者へのオンボーディングでもミッション・ビジョン・バリューについて議論する機会を設けることなどにも組み込んでいます。
※オンボーディングに関する取り組みは、こちらのnoteもご覧ください。

日常のコミュニケーションで活用される仕組みづくり

もちろん上記のような施策だけで浸透するわけではなく、日常で意識しやすい環境を作っていくことも重要だと考えています。(日常で使われやすいようにするためのワーディングも非常に重要であると考えています。)例えば、slackのスタンプを作成し普段から意識しやすい状態を作る、名刺に好きなバリューを印刷できるようにする、インターン生の1ヶ月の振り返り項目にバリューの項目を入れる、360°サーベイの項目をバリュー項目に紐付けるなどは、それらの施策の一つになっています。

人事制度コンセプトの概念図を意識しながらひとつひとつの取り組みを大切にしたい

組織の凝集性とはどういうこと?多様性とはどういう関係性?

多様性の高い組織を目指しているとはいうが、似たような価値観を持った人が同じ方向を向いて強い熱量で事業推進していったほうがいいという考え方もあると思います。

集団凝集性という言葉を調べると、グロービスさんでは下記のように記されています。

集団凝集性とは、集団が構成員を引きつけ、その集団の一員であり続けるように動機づける度合い。

集団の構造を把握し、成果を高めるために考慮すべき概念として、規範、役割、地位、規模、多様性、凝集性が挙げられる。

集団の凝集性の高さは、各構成員の魅力や構成員間の相互作用、集団の目標や規模などの要素によって決まる。集団の凝集性が高いほど、その集団が持つ規範の拘束力は強化され、共有する目標に対する成果が大きくなる傾向がある。

出典:グロービス経営大学院

凝集性が高いことは、組織に惹きつけられる力であり、価値観などの多様性はその概念の中には含まれない。と捉えるほうが適切だと考えます。では、多様性の高い組織であると何が起こるかを想像してみると、価値観が多様であるほど、目標を一つにすることが難しくなり、結果として凝集性を高めることの難しさがあると思います。だからこそ、多様な組織でありながらも凝集性の高い組織を作ることができれば、長期的な目線で見たときに強い組織になるということなのだと考えます。(短期的な成果を追い求める際は、阿吽の呼吸でやれる凝集性が高いチームがいいということは十分にあると思います。)

ということで、ここまで述べてきた組織の方針を浸透させるための動きは、多様でかつ凝集性の高い組織を目指す上で非常に重要なことなのだと考えています。我々のHRポリシーの中に、Diversity, Inclusion and Belongingという重要な要素があります。(※Diversity, Inclusion and Belonging Promiseはこちら。)弊社の多様性を互いに認識し、認めつつ、受け入れあった上で、Belongingな(所属感を強く感じることができる)組織を作ることができれば、多様性が高くかつ凝集性の高い組織になると信じて取り組んでいます。

Belongingな組織にするために、本日書いてきた仕組みだけでなく人事制度も検討しているので公開できるようになればまたお伝えさせてください。

ほんの少しだけ話がそれますが、大学・大学院・社会人と同期であり続けた株式会社LiBの長久保くんと対談しながら、ここで書いたようなことを改めて考え始めたので、ご興味ある方はこちらのnoteもご覧ください。

最後に

まだまだ、我々は創業して1年以内の組織でこのように整理しているもののこれから組織を大きく、強くしていくフェーズであり、うまくいっているのか?は折に触れて振り返りが必要だとは考えていますので、またどこかでnoteとして残したいと思います。

また、さらに強い組織にするための採用も継続して行っておりますので、このような組織に対する考え方に少しでも興味がある・話を聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしております!!

twitterでも結構ですので、気軽にご連絡ください!
https://twitter.com/tamuchi20


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