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ハルキルさん
一目惚れでした。
ネットで出会った作品に。
しかもスケッチや設計図がなく、
頭の中の完成図を再現しているとか。
YouTubeを見ていると
そんな感じが伝わってくる。
作って見たい。
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アルフォートは、好きなお菓子。
食べ終わった空箱を捨てるたびに、
何か引っかかっていたものが外れた。
簡単なスケッチと空箱を見ながら
現物合わせで作ってみる。
ここで自分ルール。
「空箱1個で作る」
捨てるはずの空箱。
「どうせ捨てるから」の気持ちが
緊張感を失わせる。
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出来上がったのが、この帆船。
金色のプラ包装のキラキラ感と
アルフォートの文字を生かしたかった。
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この船は、アイデア楽工の子ども達のプレゼントに。
アイデア楽工で、子ども達に作ってもらう帆船を試作
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船の底を切ることで、机の上にも簡単に置けるように。
マストは、こよりを作る感じで、ねじって伸ばしていく。
こよりを知っている子がいなかった。
七夕の短冊もいまはひもがついているし、
こよりにする和紙も習字で使うくらい。
こよりがあるのは、神社くらいか。
仕方がないので、目の前で1本作るところを見せて、
2本目に挑戦をしてもらった。
今回は、型紙をあらかじめ切り抜いておいたので、
箱には、スムーズに線を引くことができた。
今回が初めての子でも、サクサクと部品を切り抜いていった。
甲板と船底を2枚構造にしたことで、
背の高いマストを安定させることができた。
行き当たりバッチリであった。
この構造は他でも使えるかもしれない。
空箱から切り出すのは、下の部品だけ。
帆や旗の大きさや形は、作っている中で考えさせた。
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子ども達に任せた分時間がかかり、
予定時間のオーバーしてしまった。
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ハルキルさんとの衝撃的な出会いから、始めた空箱工作。
アイデア楽工の子ども達のソウゾウリョクを
刺激する良い教材になったと自画自賛。
思えば、子どもの頃からものを作ることは好きだった。
レゴ、プラモデル、鉄道模型。
しかし、どれも完成までの道筋がしっかりついていた。
ときには、道から外れたり、迷ったりすることはあった。
でも、最終的なゴール。
あるいは、ゴールの近くに行くことができた。
アルフォート工作ももちろんゴールまでの道筋は、示してある。
しかし、みんなが同じものを作る必要はない。
だから、一つの完成形は示すが、
子ども達が思いつきで、パーツを増やしたり、形をかえたり。
寄り道をしながら、1個の空箱を使い切って欲しい。
アイデア楽工の子ども達のいろいろな帆船が記録できなかったのは残念。