甲子園の墨谷高校 その10
8回表。
ランナーがたまり、外野へ気合の入った打球が飛ぶ。
ホームへ駆け込むランナーをキャッチャーが退ける。
8回裏、墨谷高校も無得点。
谷口監督は、次の試合も考えて
イガラシ君をマウンドへ送る。
次の試合の先発であることを告げて。
ベンチの奥に、引っ込んでいた
部長先生も一番前で観戦。
勝負はついた的発言。
「もう大丈夫じゃろう」
ひっくり返されたり、ピンチに陥る時の伏線。
あと3つのアウトを取れば終わる時の思考。
中学日本一の肩書をもつイガラシ君。
百戦錬磨で、野球をよく知っている。
いかんせん球が軽い。
相手チームの力に圧倒される。
ノーアウトのランナーを置いて、強烈な当たり。
一塁手のファインプレーから、ダブルプレーに。
ツーアウト。
それでも、執念のあたりでランナーが出る。
気合いの一振りが、打球をレフトのラッキーゾーンへ。
ツーランホームランで、6対2。
9回裏、ツーアウトランナーなし。
6対2で墨谷高校のリード。
あっさり終わるか、まだまだもつれるか。
現実もマンガも出尽くした、シチュエーション。
どんなストーリーを描くのだろうか。
また二週間の休憩です。