構造式から予測!殺虫剤編

みなさんこんにちは!たんぽぽです!
ドラッグストア薬剤師なんてなんも考えず医薬品売ってるだけでしょ?


なんて思ってたら大間違いです!!!


お客さんに本当にいろんなこと聞かれます。

今回は殺虫剤のお話

👩「ゴキブリ出ちゃって、ゴキブリ避けみたいなのほしくてこの商品部屋に置いときたいんだけど効くのかしら?」
🌼「(わからん…使ったことないし)そうですね、パッケージに書いてある通り、ゴキブリが避けていく効果があります。」
👩「これ台所に置きたいんだけど食器の近くに置いて大丈夫かしら?」

🌼ここで成分確認!表記されていたのは
メトフルトリン

うーん、聞き慣れないワードだがなんとなくフェノトリンみたいな名前だなぁ〜

あ!そうだ構造式検索してみよ〜!!!

てことでその場で検索したところこちら!

うん、予想通りの構造あるな

🌼「こちらピレスロイド系と言いまして、虫への効果は高いんですけど人体への影響は少ない成分です。もちろん、大量に吸い込んだり飲んだりすると悪影響を及ぼしますが通常通り使っていただければ大丈夫です」

解説
ピレスロイド系とは、構造式に三角があるのが特徴的。昔使われていた殺虫剤は有機リン系と言って人体への毒性も示唆されていたんだけど近年使われているのはこの三角構造を持つものが多い。
虫は分解酵素を持たないため、効果があるが、人の体内では分解されるため人への毒性は低い。

ちなみにフェノトリンの構造も載せておくね

フェノトリン


有機リン系のパラチオンの構造も載せておこう

パラチオン


わからない、初耳でもなんとかしようとするのが薬剤師の使命だと思うし、そのために衛生も学んできたわけよね
しっかり活用できてるなって実感できて嬉しかった!

てことでおーわり!
応援してくれると嬉しいです!また見てくださいね!

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