新型コロナの不明点

「新型コロナウイルス感染症」で、なかなかわからないことがあります。それは「症状」です。このウイルスに感染すると、どういう「症状」が出るのか。どなたかご存じですか?

最初は色々と言われていました。発症期間が長く、肺炎になり、死に至ることもある、とか。でもそれが言われていたのって、3月か、4月の前半ぐらいまでです。その時期は「新型肺炎」という言葉も使われていました。しかし、今(8月)は「新型肺炎」という言葉はほとんど使われなくなりました。なぜですか? 肺炎にならないケースが多いってわかったからですか?

症状については、最近では「ほとんどは軽症あるいは無症状」ということが言われるようになり、2月、3月のころとは、かなり違う言われ方になっています。「風邪に似た症状が出る」みたいな言い方が増えましたね。

実際、自分や家族や友人が感染したら、本当のところ、どの程度の症状が出るのか。これがさっぱりわかりません。「軽症あるいは無症状で済む場合もあるし、重症化して、最悪死に至る場合もある」。これじゃあ何も言ってないのと同じじゃないですか。

「重症化あるいは亡くなっている人の多くは高齢者です」ということは言われているけど、逆に、感染した高齢者の何割が重症化しているのか、は教えてくれない。高齢者のほうが悪くなる率は高いということは言われるけど、それはあくまで「若年者と比べて高い」という話で、実際に何割が重症化したのかは教えてくれない。感染した高齢者の全員が重症化しているわけでは、おそらくないでしょう。

ところが。

世間では、このウイルスに感染したら、もうそれこそ、「感染したら死ぬ」かのような雰囲気で言われています。実際、感染が発覚したら、身体の症状とは関係なく、社会的にはほぼ殺されてますよね。「感染者が出た」だけで、本当に大騒ぎ。でも感染したら実際に身体的にどれぐらい痛いのか、苦しいのか、辛いのかは、本人が発信でもしない限り、決して教えてくれない。こうなると、病気の程度を「わざと隠している」と思わざるを得ないです。意図的に症状を隠して、恐怖をあおっているとしか、僕には考えられません。

「感染者数」も、思いっきり大々的に報じられています。でも考えてもみてください。「感染者数」っていうのは、あくまで、ウイルスが体内にいるということが「検査で検知」された人の数であって、実際に病気(症状)になった人の数ではありません。そしてこのところ、多くの元気な人が検査を受けて、「陰性だった」といって安心しています。僕の知人でも検査を受けた人が数人いますが、全員もともと何の症状もなく、みんな結果は陰性でした。

これがたとえば、HIVだったら、その感染の疑いがある人が検査をして「陰性だった」ので安心、というのはわかります。HIVは、治療せずに放置したら重篤な状態になる可能性が高いウイルスだからですよね。

でも今回の新型コロナは、なんですか。「ほとんどが軽症あるいは無症状」ですよ。「重症化することもある」? でもそれが何パーセントなのか、教えてくれないじゃないですか。どれぐらいの危険なのかを、決して教えてくれない。「リスクはゼロではない」ということしか、言ってくれない。なのに、検査による感染者が、(たとえ無症状でも)たった一人出ただけで、その人が関わった施設・業務を全部ストップさせたりしてる。これは、どう考えても絶対におかしいと思います。

ぜんぜん納得できません。しかし、この事態で得をする人がいる、ということは僕にもわかります。たとえば、薬とかワクチンとかは、もし完成すれば、この病気への恐怖が大きいほど、高くそして早く売れます。

大騒ぎしている皆さん、疑って申し訳ないですが、この「コロナ禍」、皆さん結局、「他人事」なんじゃないですか? 実際にはそれほど困っていない人がほとんどなんじゃないですか? そりゃあ、田舎の親戚に会えないとか、旅行を楽しめないとか、飲み会出来ないとか、大学に行けないとか、多少困ることはあるでしょう。でも、たとえば、給料の支払いが止まりましたか? 職を失いましたか? 僕はフリーランスの舞台スタッフですが、収入が通常の1割ぐらい(90%減)になりました。僕のメインの職場である「舞台」は、ほとんど公演が止まっていて、職場が事実上消滅しています。会社員に例えるなら、いきなり自分の会社が消滅したようなもんです。かろうじて残った数少ない仕事でも、普段東京(感染者数が多い)で仕事しているというだけでキャンセルされたりしました。感染者が増えたという理由で東京の仕事は無くなり、東京の仕事を今までしてきたという理由で地方の仕事もキャンセルされる事態。

僕らフリーランスや、営業自粛を要請されている店舗や、会社の減益のために解雇された人たちは、本当につらい状況を耐えています。

世間で「感染者数」に一喜一憂している皆さん。皆さんは今、「命の危険」を感じていますか? 僕たちは今まさに、命の危険を感じています。だって何カ月も収入が無いんですから。

給料をもらっている人には気づきにくい仕組みが、出来上がってしまっているんです。政府の補償も、実に巧妙に、給料を払う側が優先されていて、給料をもらう人に気づかれないよう事態を先送りすることに成功しているようです。でも、今回の経済活動の停滞は、きっとほとんどの業種に悪影響を及ぼしていますよ。企業に雇われて給料を今まで通りもらっている人たちは、近い将来いきなり自分が解雇されたときに、あるいは自分の会社がいきなり倒産した時に、初めて、この異常事態に気づくのでしょう。そうなった人たちは、僕たち困っている側に仲間入りとなります。

この異常事態を、早く直したいです。でも残念ながら、もう少しこちら側の人数=困っている人の数が増えないと、この異常事態を直すことはできないように思います。困っている人が増えることを望むなんて、本当はしたくないです。でも、実際に自分自身が困らないとわからない人が、あまりにも多いようですので、仕方ないんでしょうね。

残念です。

--------8/3 23:13 追記--------

東京都で感染者が亡くなる割合を調べた記事がありました。

死者の平均年齢は79・3歳で、大半が糖尿病や高血圧、腎疾患などの基礎疾患を持っていたという。(中略)90歳代の感染者は33・9%が死亡し、80歳代も30・2%に上った。70歳代は17%で高齢者ほどリスクが高まる実態が裏づけられた。50歳代以下の死亡率は0・5%にとどまった。基礎疾患の有無を確認できた死者198人のうち、疾患がなかった人は4人だった。

ということで、新型コロナに感染して亡くなった方の平均年齢は79.3歳だそうです。ちなみに、今ネットで調べたところ、日本人の平均寿命は84.1歳です。

僕の考えは変わりません。むしろこの記事で裏付けられたと感じます。

ところで、この記事の一次情報を、東京都のWebサイトから探し出そうと頑張ったのですが、どうしても見つけられませんでした。報道発表ではない情報なんですかね。

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