ふりかえって横丁へ
めったに会えない人との飲みは、金曜日に限る。
久しぶりだったり、何かのご縁で会ったような人を前にしたときは余裕が欲しい。
自分の知らない世界は余裕がないと取り込めないから。
寝坊しないように気をつけるという文脈だけでなくて、飲んでいるときの心の余裕は、翌日に何が控えているかで本当に大きく変わるものだ。
数週間前の金曜日の夜、上司と同僚と飲んでいて終電を逃し、明け方まで新宿をさまよって久しぶりに朝帰りした。
アイキャッチ画像はそのときに写した想い出横丁の様子。午前3時くらいだったと思う。
お店はとうにしまっていて、ただ狭い横丁を練り歩くだけだったが、なんだかこの風景は今のわたしをもほっとさせる。
世界から人類がいなくなって自分しか残らなくても、もしこの風景に辿り着けたら…
なんだか寂しくないな。と思う。
明かりが全体的に暖色系なのももちろんあるけれど、歴代の数多のよっぱらいがうろついたこの道には、人間のだめなところとあたたかいところが一緒に積もっている気がするからだ。
さて、あといっぱい分だけ夜を楽しんで、明日をふりかえらずにゆっくり寝よう。
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