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Claudeの新機能「Computer Use」とモデル強化を発表!

はじめに

アップデートの全容

Anthropic社は、AIの活用領域を大きく広げる画期的な発表を行いました。注目を集めているのは、コンピュータを自律的に操作できる新機能「Computer Use」の導入と、既存モデルの大幅な性能向上です。今回のアップデートでは、Claude 3.5 Sonnetの能力強化に加え、新たにClaude 3.5 Haikuの導入も予告されており、AIの実用性が飛躍的に向上することが期待されています。

Computer Use:AIによる革新的なコンピュータ操作

Computer Use機能の導入により、AIが人間のように画面を見て、マウスやキーボードを自律的に操作することが可能になりました。この機能は、スクリーンショットを基にタスクを理解し、ブラウザの操作からデータ入力、ファイル操作まで、幅広い作業を自動化できます。

実際の活用例として、スプレッドシートとCRMシステム間でのデータ転送や、Webサイトの作成・編集作業の自動化が挙げられます。さらに、カレンダーへの予定登録やファイル管理なども、AIが自律的に行えるようになりました。

ただし、現状ではAPIを通じての利用に限定されており、実験的な機能として位置づけられています。タスクの完了率は約15%程度にとどまり、Dockerコンテナでの実行が必要といった技術的な制約もあります。

進化したモデルの詳細

Claude 3.5 Sonnetの新バージョンでは、コーディングや数学的タスクでの性能が大幅に向上しています。特筆すべきは、大学院レベルの推論力が5%以上、数学的問題解決力が7%向上したことです。ソフトウェアエンジニアリング能力も強化され、より複雑なプログラミング課題にも対応できるようになりました。

今月末にリリースが予定されているClaude 3.5 Haikuは、従来のClaude 3.0 Haikuから大きく進化し、GPT-4 Turboに匹敵する性能を実現しています。高速処理と低コストを両立させた新モデルとして、実用的な場面での活用が期待されています。

実装と今後の展望

Computer Use機能を利用するには、Anthropic APIキーの取得とDockerの設定が必要です。開発者は、GitHubリポジトリからセットアップを行い、ローカルホストで実行することができます。

今後は、Computer Use機能の精度向上や機能拡張が進められ、より多様なユースケースへの対応が期待されます。企業での実務活用も視野に入れており、AIエージェントの自律性向上に向けた取り組みも継続されていくでしょう。

まとめ

Anthropicによる今回のアップデートは、特にComputer Use機能の導入により、AIの実用性と自律性を大きく前進させました。まだ発展途上の技術ではありますが、今後のAI活用の可能性を大きく広げる重要な一歩となることが期待されます。


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