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「学力低下問題」を疑う

こんにちは!みなさんは、「学力低下」と聞いて、
・今の子どもたちが、自分たちが子どもの頃より劣っているのではないか。
・学校のレベルが下がっているのではないか。

と心配になったことはありませんか。

でも、そういう意味ではないのです。

日本の学力低下は、事実なのでしょうか。一緒に考えてみましょう。
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学力低下のデータを見てみよう

国際的なテストの結果

世界中の子どもたちの学力を調べるために、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)やPISA(OECD生徒の学習到達度調査)というテストが行われます。TIMSSの調査では、日本の小学4年生や中学2年生の数学の成績が以前よりも下がっていることがわかりました​ (Wikipedia)​​ (Nippon)​。

日本国内のテスト結果

日本国内でも、文部科学省が行うテストで多くの子どもたちの成績が下がっていることが確認されています。特に、算数や国語の正答率が下がっていることが問題となっています​ (Wikipedia)​​ (OECD)​。

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PISAのテストはどんな問題?


PISA(OECD生徒の学習到達度調査)は、15歳の生徒を対象に、知識や技能を実生活の様々な場面でどの程度活用できるかを評価するために実施されます。PISAの問題は主に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーに分かれており、実際の生活に即したシナリオに基づく問題が多いのが特徴です。


https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdfより


誤答例

誤答の例として、問題文中の情報を正確に読み取れなかったり、科学的な概念を日常生活に適用する際の論理的な飛躍を理解できなかったりするケースが見られます。これにより、正確な答えにたどり着けない生徒が多くなっています​[2]。

PISAで求められている学力とは?

PISAでは、単なる知識の暗記ではなく、獲得した知識や技能をどれだけ効果的に活用できるかが重視されます。読解力では、複数の要素を持つテキストから情報を分析し、推論する能力が求められます。数学的リテラシーでは、日常生活の問題を数学的に解決する力が試されます​[5]。

上位国エストニアとはどんな国?

エストニアは、PISAの成績で欧州トップクラスの評価を得ています。エストニアの教育制度は、デジタル教育の推進や教師の質の向上など、革新的な取り組みが特徴です。また、生徒の自主学習を促進するカリキュラムも功を奏しています​[6]。

結論

学力の低下といっても、昔できたことができないのではありません。
時代に合わせた内容ができなかったのです。
その意味では、学校はカリキュラムや教え方を見直していく必要があるでしょう。

学校はやめるのが苦手なところ。「(今ある効果の少ない教育を)やめよう!」といっても、保護者も職員も、地域の方も、いろんな当事者に多かれ少なかれ反対者がいるものです。
先生たちにそれを押し返す、時間と労力がないのです。

とはいえ、一番の当事者は子供達。未来を見据えた行動が教員には求められます。



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