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チベット仏教「心を訓練する八つの教え」第一偈

「至高の目標を成就するために、私が、一切の衆生を、如意宝珠よりもはるかにすぐれたものとして、常に大切にすることができますように。」


衆生とは、生命のあるすべてのもの、人間をはじめすべての生物のことである。
これらを、一時的なそして究極的な目的をもたらしてくれる宝として、一心に慈しむことが大切ということを言っているのだと思う。
慈しむというのは、愛しむといいうことで、愛するということだ。


衆生つまりは他者がいるからこそ、自分を高めるための修行ができるということであり、その結果、自分が目指す目的(悟り)に至ることができるということだ。


仏教的なので、悟りが究極的な目的となっているが、普通に生きているのであれば、志などと言えるかもしれない。


まとめると、他者がいるからこそ、苦しみや困難があり、その中で自分自身を磨くことができる。
そのため、どんなに嫌いな相手であっても、自分を導くための存在であり、敬意をもって接しようということだと考えている。

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