許せない人がいても良い
「許せない」は「許されない」で返ってくるという。
だから、許せないという感情は捨てなければならないと。
誰だって過去を振り返れば、許せない人は1人や2人いてもおかしくはない。
しかし、心の中で和解していくことも大切なことなのだ。
僕の場合、嘘の話を作り陥れてこようとした人がいた。
その人のことは仮にFさんとしよう。
正直、Fさんのことは、僕自身が心の中で整理が完全に出来ているわけではない。数日前も笑顔で話していたし、僕が最も信頼する部下だった。
しかし、急転直下で裏切られたのだ。恩を仇で返すとはこのことかと。
僕の大切にするものすべてを壊そうとしてきたのだ。詳細は控えるが、僕自身のことも壊そうとしてきた。
僕はギリギリのところで逃げることが出来たから良かったが、正直、人は分からないものである。いきなり牙を剥き出しにして襲いかかってくる。首の頸動脈に噛み付いてくるのだ。
Fさんは、周りの同僚みんなから信頼されている人だ。みんなから好かれている人で、八方美人である。しかし、なんとなく内面は違う面を持っているように感じていた。やはり、そうだったのだ。僕は人を見る目が弱かったのだろう。
Fさんは、今も毎日楽しそうにしていると噂話で聞く。彼氏との惚気話を周りにしていることや、ライフワークを週末にやっていることなど耳に入ってくる。それを聞くたびに複雑な心境だ。人生というのは因果応報だ。少なくとも中長期で見ればそうなのだ。
やはり、人として正しいことは何なのか、これをはずしてはいけないと思う。
そして、どんなことがあったにせよ、許せない人に対して、心の中で和解する努力もしなければならない。そうでなければ、許せないという感情で自分が苦しみ続けるからだ。
とはいえ、これは、そう簡単なことではない。
だから、許せない人がいても良いと最近では思うようになってきた。その人との不幸な出会いから学べることがあったのなら、それで良いと思うのだ。
そして、余程のことでない限り、時間が解決してくれることも多いだろう。