「エソテリック・ヒーリング年間講座」第10回レポート（後編）

今日は「エソテリック・ヒーリング年間講座」第10回のレポート後編を書きます。

この講座ではアリス・ベイリー著の『秘教治療』という本を読み解いていっているわけなのですが、本の題名になっている「治療」部分に関してあまり語ってきていないですよね。

エソテリック・ヒーリング（秘教治療）っていったいどういうことなのか？どうやって行うものなのか？を今日は書いてみようと思います。

センター依存

治療の法則については「エソテリック・ヒーリング年間講座」第３回のレポート後編でも少し触れていました。
その際、下記の図を作ったのでもう一回貼っておきます。センター（チャクラ）と内分泌腺・臓器の関係を表している図ですので、秘教治療家はこの図をよく覚えておく必要があります。

センターからそのセンターが統御する部位へのエネルギーの流れが完全なものになり、バランスがとれたとき、いわゆる病気への抵抗力が生じます。

『秘教治療』で治療のやり方に関して下記のように書かれています。

治療家は必要とされるエネルギーを、必要とされるセンターに集中しなければならない。
そのセンターを、それを必要としてきたセンターと調和させなければならない。
かくして、待っている形態のバランスがとられる。
かくして、二つと一つが、正しい方向づけのもとで癒えることになる。

愛ある意図に基づき、異常が存在する部位を特定し、患者の霊的なエネルギー・センターと同化し、融合混合したエネルギーを適用し方向づけるものである。

ちょっとイメージが難しいので絵にしてみます。

まず治療家は、患者の苦しんでいる部位つまり病気になっている器官を支配するセンターをみつけます（絵の黒丸部分）。そしてその同じ場所の自分のセンターを魂につなげて共鳴させます。そしてその状態を相手のセンターに移すと相手の魂に共鳴しやすくなってエネルギーが流れます。

うむ。。治療のプロセスはわかりましたが、結局は魂と繋がらないと始まらないのがエソテリック・ヒーリングということですね。

『秘教治療』という題名だと、これを読めば秘教治療ができるようになるのかと思ってしまいますが、そんな単純なHOW TO本ではないのですわね。

DK大師の未来予想

『秘教治療』の中で、来世紀（21世紀）の医学は次のような主要な前提を核にして築かれるであろう、と書かれていて興味深いのでそのまま書いておきます。

１．予防医学が目標になり、肉体を適切なバランスのとれた秩序に保つ試みがなされる。
２．十分な衛生設備と健康的な状況の提供が不可欠なものとみなされる。
３．肉体への正しい化学的資質の供給が研究される。この科学はまだ幼児期にあるが、幼児として花開きつつある。
４．活力の法則についての理解が第一に重要なものとみなされる。ビタミンや日光の影響が現在強調されるのは、その健全な兆候である。
５．マインドの活用が何にもまして重要な要素とみなされる。マインドがセンターに関して第一に影響力のあるものと見なされるであろう。なぜなら、メンタル・パワーを通して自らのセンターに働きかけることで、内分泌系の正しい反応を引き起こすよう人々は教えられるからである。そのためには必然的に、思考を一つのセンターに正しく向けたり、注目を一つのセンターから撤退させたりすることで、その結果として線組織に影響を与えることが必要である。これはすべて、「エネルギーは思考に従う」というオカルトの法則に基づくものである。

DK大師の思惑としては、弟子達がセンターと肉体の関係を実証することで、医療専門家もセンターの重要性と、実際にそれらが存在することを確信するようになる、ということのようです。訓練を受けた弟子と訓練を受けた医師（特に心の開いた内分泌学者）が協力することで、いずれは人間の多くの不健康を解消することに成功し、人類を今、苦しめている病気の大半が治癒するであろう、とのことです。

もう21世紀ではありますが、まだその兆候は見えてきていない気がします。
訓練を受けた弟子の数も少なければ、心の開いた内分泌学者も少なそうですものね。

今の大混乱を乗り越えられたら、一気に様子が変わることを期待しましょう。

エソテリック・ヒーリングは教育である

今回の講座内で勉強した箇所ではないのですが、私が秘教治療を考える上で一番大事なポイントだと思ったことを最後に書きたいと思います。

通常、「治療」は病気を治すこと、死なないようにすること、だと思いますよね。
秘教治療はそうではありません。何度か説明してきていますが、秘教は魂ファーストです。
魂の計画上、この世でこの肉体で行うべき奉仕がまだ残っている場合は肉体での生活を継続することが治療の目標となります。が、そうでない場合、つまり魂がもうこの肉体からの撤退を決めている場合は肉体の治癒は必要ないのです。

秘教治療家は、まずこのことを患者に理解してもらう必要があります。
カルマの法則を認め、受け入れるようになってもらわねばなりません。
「治癒はさせず、このまま死ぬことが最善となります。」って普通受け入れられないですよね。たとえ患者が受け入れたとしても、その家族はどうでしょうか。
「クレイジーなオカルト治療家に殺された！」と思ってしまいそうですよね。

治療家側も患者側もハイレベルでないと成り立たない、それが秘教治療です。

生きるということ、死ぬということ、自分とは何か、そういうことが理解できていないと秘教治療を受けることもできません。

秘教治療家にとって「治療」部分は行うべき仕事の一部でしかなく、患者に秘教治療を理解してもらう過程が一番重要な仕事となってきます。

よって、エソテリック・ヒーリングは「教育」なのです。

なんだか最終回のような締めになってしまいましたが、、エソテリック・ヒーリング年間講座はあと2回残っています。終わっちゃうの寂しいな。