ちょいお下品な英語スラング
★とっても多い英語のスラング
英語は驚くほど罵倒語や性的なスラングが多い。
「使っちゃダメ、でも知っていると楽しいよ」という言葉が多く、その一部を紹介していこうと思う。
最初は以前から大好評の男性器についてのスラングにしようと思う。
第一章 男性器のスラング
人の名前編
男性器のスラングはこれでもかというほど、たくさんある。
名前がなぜか多く、昔からあり一番有名なものはDick(ディック)だろうか。Dickは本来の意味はRichardのニックネームだ。日本の場合、名前の上二文字にちゃんが付くことが多いが、英語のニックネームの場合決まりがある。なぜRichardがDickなのかわからないが、ある日突然ティンコの名前にされてしまったDickさん。最近では「すげえ嫌な奴」の意味で罵倒語にも使われるDickさん。どちらにしろ、かわいそうだ。
それからJohnsonも有名だ。なぜにジョンソン?
男性名が会話に入っていると緊張する。違う意味かもしれない、と。
家の近所にいた馬に勝手にジョンと名前をつけ呼んでいた。
大きい声で「ジョン~!!」と呼んだあとに、はっとした。
「Johnもいやらしい意味ある??」
「いやあ、ジョンは大丈夫じゃない?ちょっと古いけどトイレって意味」とおやじ先生。
「ああよかった~!今日もJohnsかわいいね」何頭か馬がいたので名前に複数形を付けてふざけてみた。
「わあジョンズはダメ!ジョンズは娼婦の家に行く人たちという意味だよ」
……なんでなん。
後で調べたら複数ではないJohnだけでも A prostitute's client. 娼婦のお客さんという意味があった。(en.wiktionary.より)知らなかったおやじ先生。
そして最近知ったのがPeterだ。これも謎だ。
日本語に似てるよ編
PeterとJohnsonはあまり使われていないスラングだが、男性器を表す言葉でDickと同じくらい使われているのがCock(コック)だ。
Cockは本来の意味は雄鶏(Rooster)だけど、今ではティンコのみの意味だ。発音はコックで日本の料理人の意味のコック(Cook)と全く同じ発音なので、これは本当に気を付けた方がいい。Cookは英語の発音ではクックである。
料理人の方はアメリカで自己紹介するときは気を付けよう。
「私はティンコです。ティンコ歴は20年です」爆笑かっさらってしまう。
ポケモン編
それから少し古いスラングになるけれどPocket Monsterというのもある。
そうあれだ、ポケモン。
アメリカでもすごく人気のあるポケモン。アニメもずっとやっていた。
ただし、本当の名前を知るアメリカ人は少ない。
うけたい私はこの話をよくする。
“You know Pokémon right? Did you know Pokémon is short for Pocket Monster?”
「ポケモンって知ってるよね?ポケモンってポケットモンスターを短くしたのだって知ってた?」
ここでドカーンと受ける。
さらに調子に乗って
♪Gotta catch ’em all, Pokémon ♪(ポケモン全部手に入れろ♪)とアニメ主題歌のサビの部分を朗々と歌い上げる。
さらにドカーンと受ける。
これよくパーティーで使う。初めて会う人ばかりで緊張する席を和やかにするために。ただし、最初によく人々を観察して「シモネタ大丈夫そうだ」と確認してからだ。
ちなみに初めて会う人との座を和やかにすることは英語でIce breakerという。
こういうのはわかりやすい。目の前の大きな氷の壁を破る感じだ。
パーティーにはこういう(こういうのばかりではないけど)トリビアのようなものをいくつか仕入れてから行くことが多い。
それにしてもポケットの中のモンスターって……そんなに狂暴なんだろうか。
睾丸の場合
日本と同じくBalls(ちなみにちゃんと複数形)それから結構使うのがNutsだ。ナッツ!!わかりやすい。
スラングではないちゃんとした言い方はTesticle(テスティコー)という。
私はこれと証言という意味のTestimony(テスティモニー)を何度か間違えた。
“I can’t wait for testicle day !!”(睾丸の日!待ちきれない!!)
アメリカは有名な事件の裁判をテレビですることがあるのだ。めちゃくちゃ笑われた。むっとして
「だって言葉似てるじゃん!それにTestimonyの語源だって!証言するときに大昔は嘘をつきませんという意味で股間をつかんだって!」と言い張ると
「絶対に嘘だ~誰かに騙されたんだ」と大笑いしてた。そうなの?私だまされたの?
Nutsという言い方はかわいいと思う。 数年前は知らなかった。
日本の31アイスのナッツトゥーユーが大好きなのだが昔夫は笑っていた。
「む!怪しい!」と思った私はすぐに聞いた。Nuts to youの意味を。
「タマタマをあなたへ」
アメリカで「私ナッツ大好き!」と大声で言うのは気を付けた方がいいかもしれない。
日本語の金をつけるあれ。 美しいはずの金をつけたのになんだか言いにくいあれ。
「すごく言いにくいなあ。でもタマタマって言うのも子供みたいだし」というとすぐに張り切る夫は
「新しい名前は金たまごが良いんじゃない?!」
もう、それ、言っちゃってる。
ちなみにスペイン語でも卵という。Huevosウエボスだ。
Blue ballsとは?
ボール形状のものは気を付けた方がいいかもしれない。
リンツチョコレートのリンドールというボール状のチョコレートが大好きでよく食べる。色によって味が違う。
赤いボールはミルクチョコ 白いボールはホワイトチョコ。ダークチョコの青いボールが大好きなのだが青いボール Blue balls に大変な意味があった。
Blue ballsとは性行為から遠ざかっている状態だ。
聞いたとたんに爆笑した。青くなるの?ねえ青くなるの?知らない言葉ってなんて楽しいのだろうか?
2016年のアメリカ映画Why himの中に、そのセリフが出てきた。ブレーキングバッドのウオルターことブライアン・クランストンと127時間のジェームス・フランコの面白いド下ネタ映画だ。クランストンの娘の彼氏がジェームズ・フランコで恐ろしいチャラ男でなんであいつなんだよ?と困惑のお父さん。だから題名がWhy him。(邦題は、ウエディングバトル)
その中でジェームス・フランコに彼女から電話があり
“Netflix and chill”と言われ大喜び。これも割と最近のスラングで
「ネットフリックスでも見て、まったりしない?」というお誘いだけど、本当の意味はセックスへのお誘いだ。
そこで ”You mean FUUUCK??” 「ファ~ックってこと?」と言い3日もご無沙汰だと、その後に
“My balls are so blue right now, like dark blue, almost black”
「もう俺の玉すげえ青くなってるよ、ダークブルーだよ、黒に近いよ」と言う。
Black balls!!Blue ballsどころじゃなかった!!黒くなっちゃうほどに!
「でた~~!!!」と大騒ぎ。このスラングを知っていたからこそ笑える場面だった。
日本字幕はどうなっているのかわからないけれど、映画やドラマではよくこうやってスラングで笑えることが多い。
Tea bag とは?
日本の皆様に知ってもらいたいのがTea bagだ。
T-バッグ あのお尻が出ているショーツの事ではない。これは英語ではThongという。
Tea bagはもちろん紅茶などのあれ。しかし裏の意味があるのだ。
顔の上にまたがってしゃがみタマタマを顔にボンボンと押し当てること。なんじゃそれ?
元はネットスラングで戦闘ゲームで、撃たれて倒れた相手をバカにする、または挑発するときに始めたものだ。
コマンドで(しゃがむ)がある戦闘もの。やられた相手の顔の上でコマンド「立つ」「しゃがむ」を繰り返す。
その言葉が定着したものだ。何度もぼんぼんと揺らし当てる感じがTea bagに似ているから、だって。笑った。
いじめなどで実際にすることもあるらしい。うわあ実際にやられたらトラウマになるだろう。
それが、これだ。
そして理解した。ドラマプリズンブレイクのセオドアはT-バッグと呼ばれてた。多分日本の皆さんはショーツの方を想像していたかもしれないが、もっと深い深い(?)意味があったのだ。
それからTea bagには性的な意味もある。
陰嚢を(主に横になっている)人の口に入れる性行為
ほう、なるほど。
Urban Dictionaryによると2003年にはもう使われていた言葉だ。まったく知らないまま英語圏で生きてきてしまった。
このように英語にはびっくりするほど違う意味があったりするので、気を付けなければいけない。
でもスラングを無視すると損をする。面白さが半分になってしまう。今までどのくらい「笑い損ねたか」考えると悔しくなるくらいだ。
次回は女性器についてのスラングも紹介したい。これもそれはそれはたくさんある。悪口と性的なスラングは日本語の何倍もあると思う。
それから我が家では英語と日本語の言いまつがいも多い。少しづつ紹介していこうと思う。