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創造的キャリアとは 〜あなた自身の価値観や美意識を活かした生き方〜

先日の、「ラクガキコーチからラクガキライフコーチへ」という記事の中で、「創造的キャリア」という言葉について書きました。

この「創造的キャリア」とは、変化の激しい世界で、これまでの常識や職業観にしばられることなく個々の持ち味や情熱を活かし、新しいアイデアやアプローチを通じて成長していくキャリアのことです。

とはいえ、「創造性」や「アート」という言葉に対して、「自分とは縁がない」と感じてしまう方がいることを、これまでのラクガキ講座を開催してきてよく理解しています。
多くの人が普段から絵を描いたりモノを作る機会もそうないでしょうし、日常で接する「アート」といえば、美術館に展示されている有名な作品や、テレビで見る何億円もする絵画、あるいは難解な現代美術だったり。これらを見て「よくわからない」と感じることは自然なことです。
そしてその結果、アートや創造性が「自分とは無縁だ」と感じてしまうのも無理はありません。

しかし、私は「アートの本質」をそのような特別なものだとは考えていません。

ちなみに広辞苑でアートを調べると

一定の材料・技術・身体などを駆使して、鑑賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。 絵画・彫刻・工芸・建築・詩・音楽・舞踏などの総称。 特に絵画・彫刻など視覚にまつわるもののみをさす場合もある。

とあります。

私が注目したいのは「人間の活動およびその所産」の部分です。
(そしてその他の部分にも「絵画や彫刻のみがアートではない」と書かれています)

この定義で言えば、人が生み出すもの、例えば、家族にかける言葉、SNSに書くコメント、仕事で作る提案書など、これらであっても、あなたの価値観や美意識が込められていれば、1つのアートと言えるでしょう。
少し拡大解釈かもしれませんがアートとは、技術や特定のスキルに限定されたものではなく、日常生活の中でどれだけ自分らしさを表現できるかに関わっていると私は考えています。

「創造的キャリア」とは、まさにあなた自身の価値観や美意識といったアートの根源にある感覚を自分のキャリアに適用していくプロジェクトです。誰かのためではなく、他でもない「あなたらしさ」でキャリアを創り上げていくこと。それが創造的キャリアの本質です。

とはいえ、「普段、自分の価値観を意識することがない」「どうやって自分らしいキャリアを描けばいいのかわからない」という声をよく聞きます。そのような方々に対して、私が提案しているのが「ラクガキ」を使った思考と対話の方法です。
ラクガキは、言うなれば最も原始的なアートの1つです。シンプルだからこそ、あなた自身の価値観や美意識を探し、形にするための道具として最適です。

創造的キャリアを描くために必要なのは、高度なスキルや特別な能力ではなく、自分自身の価値観に気づき、それを小さな形でもいいので表現していくことです。そうすればきっとラクガキを描くように、あなたのキャリアも自由に、そして楽しく描いていけるはずです。

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