ビアツーリズムガイドを募集します。
みなさん、ビール飲んでますか。遠野の田村です。
遠野市でビアツーリズムガイドの募集が始まりました。ビアツーリズム自体はまだまだ一般化していないものなので、どういったものか、その可能性について少し書こうと思います。
ビアツーリズムとは最高のエンタメである
ビアツーリズムとは、その言葉の通り、ビールとツーリズム(観光)をくっつけたものです。
ワインツーリズムという言葉を聞くと、ぶどう畑を散策して、ワイナリーを見学して、美味しい料理とワインを楽しむという光景がイメージできると思います。ビアツーリズムは、ざっくり言うとそのビール版です。
ホップ畑で乾杯し、
ブルワリーでも乾杯。
夏には収穫の現場や、普段立ち入ることができないホップの乾燥所も案内します。
ビールの重要な原材料であるホップを知ることでビールがもっと美味しくなります。
日本ではまだ馴染みがないですが、クラフトビールの先進地域であるアメリカ・ポートランドでは、ビアツーリズムを専門としたツアー会社が数社存在します。
昨年1月に私もポートランドに行ってビアツーリズムに参加しました。仲間でわいわいブルワリーを巡ってビールを楽しみます。ガイドからブルワリーやビールの紹介を受けたり、タイミングがあえばブルワリーの中を案内してもらったりすることもありました。みんな、いい顔してますね。
こちらはビアツーリズム専門の旅行会社であるBREWVANAを訪問した時の写真。派手なバスに乗ってブルワリーを巡ってくれます。元気な女性社長が出迎えてくれました。
私たちは、このポートランドでのビアツーリズムに刺激を受けて、日本でも、ホップの生産地である遠野で、事業化していきたいと思いました。本当に楽しかったのです。ビール好きにはたまらない最高のエンタメです。
点から面へ。ビアツーリズムの可能性について
私は遠野で、ビールの里構想(ホップとビールでまちが楽しくなるような計画)を描いているのですが、今後はこの「ビアツーリズム」が本当に重要になってくると思っています。
理由の1つは、点を面に変えていくことができるからです。
今までは、ホップ収穫祭を進化させたり、遠野醸造を立ち上げたり、点(コンテンツ)をつくっていく取り組みでした。点が面になると、まちはもっと魅力的になると思っています。面になっていくためには、点をつなぐ機能が必要です。それがビアツーリズムなのです。遠野醸造に行って終わり、ではなくてもっと楽しめる。普段は立ち入ることができないホップ畑にも行って、乾杯することができる。そして、それらを他の参加者とわいわい盛り上がりながら楽しめるのです。最高です。
点が面になることで、遠野に行ってみたいと思う人がもっと増えていくことに繋がると思いますし、来た方の満足度も上がるはずです。
「ビアツーリズムがあるだけで、遠野に行く動機ができる」は本当に嬉しい言葉。。。
もう1つの理由は、新たな点(コンテンツ)を作れる可能性がある、ということです。
昨年から、街中にある酒屋さんとコラボしてビアツーリズムのコンテンツが生まれました。これは、店内にまるで角打ちかのようなスペースが登場し、そこで遠野の日本酒やホップ焼酎などの試飲体験をして楽しめるというものです。
ビアツーリズムを介して生まれるコンテンツは、はじめは小さなプロジェクトであり、小さな事業でもあります。何か新しいことを始めようと思っていても、まずは集客をしないといけないし、稼げないとしんどいし、実施後の振り返り・改善も必要です。ビアツーリズムによって、新しい小さなコンテンツを一緒に作り上げ、そこにお客さんを連れて行き、お金を落としてもらい、そしてフィードバックをもらって改善して事業化していくということができるのです。そうやって、地域の資源から新たなコンテンツを開発することもできます。
また、今年からの新しい取り組みとして、「ナイト・ビアホッピング」という企画も始める予定です。これは、地域の飲食店を巡り(ホッピングしながら)、それぞれの店一押しのおつまみとビールを堪能していくツーリズムです。遠野醸造だけでなく、魅力のある他の遠野の飲食店にもお客さんを連れていくことで、地域のお店も、参加者も共にハッピーになると思っています。まだまだ協力いただいている飲食店は少ないですが、徐々に拡大していきたいと思っています。
↓先日試験的に実施したナイト・ビアホッピング。雪道で滑るといけないのでヘルメットをかぶって夜の遠野を楽しみます。ヘルメットが好評でした。
私たちの「ビールの里構想」のテーマの1つに、「ホップとビールで地域の資源を繋ぎ、輝かせることができないか」というものがあります。これをまさに実現するのがビアツーリズムです。昨年は450名の参加者を受け入れましたが、すぐに定員に達したりしていましたので、このツーリズムのポテンシャルはまだまだあると思っています。
集客力のある「ビアツーリズム」を軸にしながら、「ビールの里構想」も具現化していくと考えています。点から面に繋げていくことは地域で事業を作っていく上で本当に大事なんですよね。持続的に稼げる仕組みがこれで出来そうだと思っています。以上が、私が感じているビアツーリズムの可能性です。
遠野ではすでにビアツーリズムガイドが活躍中
遠野では昨年移住したメンバーがすでにビアツーリズムガイドとして活躍をしてくれています。ニックネームは”MJ”です。↓の写真のホップの帽子を被っているのがMJです。ホップの妖精です。
彼女が来てくれたことで、ビアツーリズムという事業の可能性を感じることができました。ガイドがいることで、参加者の満足度がぐっと上がったのです。
ただ、専属ガイドが彼女1人だけだと受け入れのキャパシティも限界がありました。また、今後はガイド育成や、受け入れ体制の整備、地域の事業者と協働して新たなコンテンツ開発などにも着手していく必要があります。そういった事情があり、今回、追加のビアツーリズムガイドを募集することになりました。
経験不問!ビールが好きならOK!
ビアツーリズムガイドに求めるのは下記です。
・自らビアツーリズムのガイドとして明るく笑顔でおもてなしができる方
・ツーリズムのコンテンツの企画を楽しみながら行える方
・地域の方とのコミュニケーションを自ら積極的に行える方
上記に当てはまるのであれば、ガイドの経験が無くても大丈夫です。ビールが好きな方と一緒にこの事業を大きくしていきたいと思っています。
自分の好きなことを仕事にしてみませんか。この記事を読んで、楽しそうだ!と思ったら、ぜひ仮エントリーをしてみてください。ご応募お待ちしております。
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※仮エントリー後に詳細な募集要項をお送りいたします。
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