「解体工事×ホスピタリティ」で100億円企業を目指すタミヤホーム。「解体後」のお悩み解決「解体コンシェルジュ」構想を描く
不動産鑑定士や公認会計士を迎え土地・建物・相続などのお悩みを解決
タミヤホーム代表の田宮明彦(たみや・あきひこ)です。
ここでは、タミヤホームの特徴と将来の構想をお伝えします。
現在タミヤホームは年間売上高約10億円、今後は100億円企業を通過点に、500億円企業を目指します。
事業はおもに次の2本柱です。
1, 大手ゼネコン企業などから受託する「鍛冶工事」
鍛冶工事とは、建材用の金属や鉄骨の加工、組み立て、設置の工事のことです。清水建設など大手ゼネコンから一次請けしています。
虎ノ門で建設中(2022年現在)のビルで当社のメンバーが稼働中。清水建設から当社の職人が表彰状をもらい、業界新聞に掲載された実績が多数あります。ほか中央大学の建て替え校舎や原宿の再開発、大宮の再開発などで実績があります。また、中堅ゼネコンなどからも鍛冶工事を請け負っています。
2, 空き家などを解体する「解体工事」
マンションデベロッパーなどからご依頼を受けて、空き家など戸建ての解体を請け負う工事のことです。
私たちのモットーは「世の中をもっと良くしたい」「人々に喜んでもらいたい」「それに携われる機会を誇りに思うこと」。ビジョンは「解体業界にホスピタリティ精神を根付かせ浸透させること」です。
解体工事を皮切りに、事業計画では下記を加えていく予定です。
・売却……土地・家屋の査定、売却
・建築……建築物の建て替えや増築
・資産運用……FP(ファイナンシャル・プランナー)目線の活用アドバイス
・相続問題……提携士業をご紹介
役所には「お悔やみ冊子」「空き家冊子」などの冊子が置いてあります。「家族が亡くなったときに銀行口座や相続人、土地はどうすればいいの?」といった悩みを抱えた人向けに、役所が提供している冊子です。そこに当社は広告を入れています。なぜでしょう。
実は、土地・建物をそのまま売却するより「相続した施主が解体すれば相続税の控除対象」になります。つまり、税金対策になるのです。
相続したあとに「では建物をどうするか」の順番でお悩みが必ず出てくる。相続問題と建物の解体の問題はセットです。私が建売の営業を行っていた際の経験値から、相続にまつわるおおよその課題感が分かります。
一般的な解体業者では、解体したあとにまさか「相続対策」が必要だとは、そもそも発想を持っていません。この潜在的な課題を私たちの新しいサービスで解決していきます。
これら課題の請負人を「解体コンシェルジュ」と名付け、新しい事業の柱としてサービス展開していく構想を持っています。
顧問として、大手ハウスメーカーの役員や不動産会社の役員、元警視庁の方、不動産鑑定士、公認会計士などを迎えて、企業の規模を大きくし、お客様の課題を解決できる領域を随時、拡大していく予定です。
解体業を通じてお客様へのホスピタリティ精神を根付かせる
不動産営業時代の16年間で解体業界と接する中で感じていた課題感は、次のようなものです(「ビル解体」のような大きな工事は異なります)。
・基本的に住宅家屋の解体業者は数人規模で行う。そのため、代表自身が職人も事務も兼務
→すると、依頼者が家屋の解体を依頼したい場合に代表自身が作業中で、連絡が取りづらかったり、見積もりを取るのに数週間かかることも
・職人は「いかついイメージ」を持たれているためか、周辺住民が騒音などの苦情を言いたくても言いづらいらしく、施主さんに直接届いてしまったり、ときには警察に通報されてしまったりすることもあった
タミヤホームには、解体業界では珍しく営業担当がいます。営業担当を配置したのは、直接クレームが届くことで施主であるお客様のお手をわずらわせないため、職人には不便さを感じさせないためです。また、見積もり対応などをスピーディーに行うためでもあります。
当社の営業担当は施主に迷惑をかけないために、夜中12時や早朝6時に電話がかかって来ても対応します。
例えば、解体工事の際は現場に重機が入るため、コンクリートなどのガラ(建築廃材)の破片が飛んでしまい、窓を破ってしまうこともあります。窓を割らないよう防御パネルを設置しておくのですが、そのために近隣住人の給湯器が付かなくなったことがありました。夜中の12時に営業担当がかけつけ、ご理解を得て事なきを得ました。
私たち営業がトラブルを一手に受け止める役割を果たすこうした取り組みによって、不動産会社や住宅ハウスメーカーなどの施主さんに直接クレームが伝わらないようにしています。
ほかにも、周辺のクルマに傷がつかないように、クルマカバーを提供。一般的な解体業者は「壊して終わり」で、そこまでやらないこともあります。
また、工事現場やダンプカーの通り道の近くにお住まいの方々には、工事の騒音でご迷惑をかける可能性があります。
そのため、近隣の住民挨拶の際は営業担当や私がスーツ姿であらかじめご挨拶に伺うのです。こうした事前の挨拶回りは一般的に10件程度と言われているところを私たちは5倍、最大で50件ほどと手厚く回ります。
おかげさまで「そんなに向き合ってくれるのか」「ラクになりました」などとお客様から好評をいただき、リピートにつながっていると自負しています。知らない施主さんから突然、ご連絡をいただくことも。既存のお客様が当社を周囲に宣伝し、紹介してくださっているようです。
ほかにも、当社の社員が次の言葉をいただいています。
「(社員の名前)さんに、たのんで良かった」
「期待以上の行動でした。ありがとうございました」
当社ではなく、対応する姿勢や人を評価いただいたことが嬉しかったです。第三者の方を通じて、当社を選んで良かったと評価をくださったお客様もいます。
振り返れば不動産営業時代、失敗や挫折を多く味わってきました。5年ほど前の32歳で体を壊し、2ヶ月間も隔離されて入院を余儀なくされました。その際、孫正義さんなどの本から学びを得て感銘を受け、ターニングポイントとなり、芽生えた考えが「ホスピタリティ経営」です。
「あったらいいな」「ここまで面倒を見てくれるのか」と思ってもらえるアフターケアやホスピタリティは、もっともタミヤホームが重視しています。
人数は少なくまだ事業は小さいために、限界がありもどかしさもあるのですが、人々をもっと喜ばせることができると考えています。
営業が必要な分、サービス対応はコスト高にはなりますが、世の中のために、お客様のためになっていると信じています。これを続けて5年10年先の解体業界を変えていきたいです。同じように、いいことを模倣する解体・建設業者が増えてほしいと願っています。
できないは恥、できるは誇り
解体・建設業界の課題はほかにもまだ存在します。
自治体の視点では「空き家問題」があります。周辺住民への危険性の観点から、空き家問題は放置することができません。不法投棄を誘発し、老朽化すれば異臭が発生したり、場所が犯罪に使われたりすることもあります。地震や水害の2次災害で火災が発生する危険性もあるのです。
ほかにも、
・高度経済成⾧の際に建設ラッシュで建てられた建物が軒並み老朽化している現状
・耐震基準を満たしていない建物や耐用年数を超えた建物の放置
・アスベスト含有建物の解体には適切な調査や対処が必要
などの問題・課題があります。
これらを解決していくことが、私たちの役割だと考えています。
今後はさらに、さまざまなサービスを増やしていき、お困りのすべての方に喜んでいただきたい。さらには日本全国の人々へサービスを提供していきたい。笑顔がみたい。もっと世の中に安心を与えたい。
喜びを与え続けるには、タミヤホームの規模を大きくし、今以上に信頼されなければいけないと考えています。そのためには事業としてまだ規模が小さいので、認知度と規模を広げて業界内で発言力を拡大する必要があります。
先代で創業者の父から教わり、今も事業に生かしている言葉があります。
1 いただいた仕事は断らない
2 チャンスをつかめ チャンスはあっという間に通りすぎてしまう。
いつ何時もチャンスをつかめるように準備しキャッチすること
3 運は天にあらずして己の力にあり
「できないは恥、できるは誇り」が私たちの社是です。
できることを一つずつ、増やしてまいります。
この考えは次の「タミヤホームの7つの特徴」にも受け継がれています。
タミヤホームの7つの特徴
1 行動力
2 NOを言わない
3 ホスピタリティ その先のまた一歩先まで予測し行動する
4 職人と営業の分業制 施主と職人の間に立ち複雑な要望に答え続けている
5 どんなご相談に対してもお答えできるように取り組む
6 従来の解体業者にはない取り組みを前面に出し、顧客満足度を上げることでリピートしていただけている
7 クレームが施主まで届かないように徹底し、社内共有し、解決している
清水建設のパートナーになる際「清水の威信がかかっている(ので頼みます)」と言われたことを社員にも伝えました。
大手企業の工事現場に呼ばれること。それはすなわち、選ばれているからこそあの大きな建物の建設に携われていることを意味するのです。幼い頃に私は家業を手伝っていたので、職人の気持ちは分かるつもりです。きっとそれが、自分たちの誇りにつながっていることを。
大義や理念を社員や職人と共有することで、みんなのマインドが上がり、タミヤホームの職人であることを誇りに感じてもらえると考えています。
事業内容
解体工事業/鋼構造物工事業/建築工事業/大工工事業/屋根工事業/タイル・れんが・ブロック工事業/内装仕上工事業
事業所
・本社(埼玉県)、東京事務所、北中事務所
取引先企業
清水建設、大成建設、前田建設工業、大和ハウス工業 など
提携企業
大成有楽不動産販売、東急リバブル、野村不動産ソリューションズ など
社内体制や特徴
・月40、50現場→協力職人月100人ほど 1都3県で活躍
・社員は35名ほど。20代が約15名。40〜50歳代が中心の会社
タミヤホームは、自社およびグループ内に職人を多く抱えており、不必要な中間コストがかからないような仕組みを実現しております。
弊社スタッフの有資格
一級建築施工管理技士 二級建築士 宅地建物取引士 解体工事施工技師 一般建築物石 綿含有建材調査者 石綿取扱主任者 石綿取扱従事者 職長・安全衛生責任者 足場の 組立て等作業主任者 特別管理産業廃棄物管理責任者 空き家相談士
※有限会社タミヤホームが特許庁へ出願していた「解体工事コンシェルジュ」「解体コンシェルジュ」が、 2022年4月2日に商標登録されました。