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ハグとナガラ


わたしにも、ハグとナガラのような、ふたり旅に行く友達がいる。
中学の同級生で、わたしは中学二年生で転校したから、一緒に過ごした時間は長くない。同じ部活で一緒に汗を流した。
5月1日は彼女の誕生日で、2019年は東京のホテルに泊まって、令和カウントダウンをして祝った。
お互いアラフォーになったけど、会うと中学2年からお互い本質は変わらない。
ハグとナガラの話を読むと、私と彼女の関係に似ていると思う。

ハグとナガラの関係がとても良い。
いつも、絶妙なタイミングでメールが送られてきたり、お互いの状況を口にしなくても、察してあげることができる。
仕事や親の介護、色々と大変なことがあっても、二人で旅をすればまた前向きに、生活に戻ることができる。
アラフィフの二人の話を読むと、なんだかわたし達の何年か未来をみているような気持ちになる。なんとかイケる気がする。

原田マハさんもご自身で旅フェチを公言されているし、きっと実体験に基づくお話で、ナガラのような唯一無二の親友がいるんだろうなと思う。
表紙の右側の女性は、きっとマハさんに違いない。と勝手に思っている。
きっと、この作品を読んだ後に一番会いたい友達の顔が浮かぶはずだ。