純真文案日記 1.14 「直線」
今日もこの時間になった。お子達も夫も眠った。1人になるとスウッと背筋が伸びるというか。ピントが合うというか。みんな元気で居てくれるのに、愛されているのに、申し訳ない気持ちになる。あなたと居る、ひとりで居る。似た言葉なのに、太陽系ふたつ分の距離がある。双方の強い引力の間で浮いている。とりあえずこの夜は、1人でないと身が持たぬ。
今日は、朝のランニングであったちょっと素敵なことを書こうと思っていた。なのにこうして夜の11時を超えてしまうと、その素敵も何だか普通に思えてくる。
毎朝なんとなく見かけていた、公園のうんていにぶら下がり続けている人。その人に挨拶ができたのだ。そしたらその人の第一声が「まことに良いお天気で」だったのだ。素敵だったのだけども、夜の11時を超えるとどうもその素敵さがピンとこない。鮮度なのか。私の忘却、直線。
そんなこんなで今夜は絵を描きます。
スウッと。
たみお