父からの電話。
先日、久しぶりに父から電話が来た。
ちょうどダンナさんと父のウワサをしていたところだった。
その時、我が家の近くで事件があり全国放送でニュースになっていたので、父が心配して(冷やかしで??笑)電話をしてくるのでは?とダンナさんと話していたところだった。(いつも私の住んでいる所の近くのニュースを見ると電話をしてきていたから。)
でも…
父からの電話は明るい話題ではなかった。
思いの他キツい話だった。
「この間健診で要検査と言われて検査をしたら、胃がんで手術って言われた。内視鏡では取れないから腹を切るって言われた。心配ないから、もし葬式になったら来てくれ。」と笑いながらの電話だった。
「とりあえず知らせておこうと思って」と。
男兄弟の中で唯一の娘である私は20年くらい前に実家から車で5時間もかかるところに嫁に来ている。
(当時は母に「娘には近くにいて欲しかった」と泣かれたこともあったなぁ。)
最近、祖母のことをよく思い出すなぁ…って思ってたら…。
突然、父がガンとの知らせ。
は?
ばあちゃん、私に知らせたかったの??
どういうこと?
コロナで面会も難しいご時世に…手術??
は?
胃がん??
は?
頭の中は混乱だった。
ただボロボロと涙が出て止まらなかった。
ちなみに、父は兄弟全員に電話で知らせたようだった。
すぐに私の元に兄や弟から電話が来た。
「どうしたらい?」「何がしてあげらる?」「どういう状況なの?」と。
まぁ…そりゃ心配だよね。
多少知識がある私だって、自分の親のこととなると、やっぱり心配で不安でたまらないもん。
正直、嫁に来たことを少し後悔した。
近くに居たら、検査結果も一緒に聞きに行けたのに…すぐに駆けつけ力になれたのに…。
親が先に死ぬのは当然だと思う。
(父はよく「親より先に死ぬのは一番の親不孝だぞ」と言っていた。だから「バカでもなんでもいいけど、健康に気を付けて自分を大事にしろ」と。)
いつかはこんな知らせが来るのは想定してた。
でもねぇ…やっぱりキツいです。
自他ともに認めるファザコンの私には…キツい。
思いの外、動揺した。
もちろん、父がすぐに死ぬとは思っていない。
手術後は時間がかかるかもしれないけど、ゆっくり回復していくと信じてる。
だからこそ、手術後の父の闘病を支えたい。
そして父を看護するであろう母の力になりたい。
いつか、万が一の日に、絶対後悔しないように…。
父が嫌かっても、できることは全部する!!
ところがねぇ…
念のため病院に問い合わせたら、県外の方との接触は手術前は避けて貰っているそうだ。
もちろん、手術の日も入院中のお見舞いもダメだそうだ。
あああ〜コロナが憎い!!!
すぐにでも駆けつけて、病院の受診も手術の時も立ち会いたいのに!!
コロナぁ〜!!!ヽ(≧Д≦)ノ
とりあえず…
看護師になって20年。
今こそ、今までの経験や知識をフルに活かしたい。
父も、兄や弟も後悔することのないように。
私にできることは全てするつもりだ。
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